uparupapapa 日記

今の日本の政治が嫌いです。
だからblogで訴えます。


容疑者「ヒトラー思想降りた」 措置入院中の2月 ~昨日観た映画『帰ってきたヒトラー』との相違点~

2016-07-29 04:39:31 | 日記
相模原の障害者施設殺傷事件で、

植松聖容疑者(26)が緊急措置入院中の2月20日、

「ヒトラー思想が2週間前に降りてきた」と話していたことが28日、

相模原市への取材で分かった。

「ヒトラー思想」の具体的な内容は話さなかった。

ナチス・ドイツは障害者を「生きるに値しない生命」と呼び、

組織的に殺害したことで知られる。

 
市によると、2月19日に市が面談した際、植松容疑者は

「自分はフリーメーソンの信者だ」などと話し、

市は緊急措置入院を決定した。

この際、植松容疑者は「世界には8億人の障害者がいる。

その人たちにお金を使っている。それは他に充てるべきだ」と話した。


-共同通信2016/7/28 13:56-


≪昨日映画『帰ってきたヒトラー』を観た≫



『帰ってきたヒトラー』(かえってきたヒトラー、

原題:Er ist wieder da 「彼が帰ってきた」)は、

ティムール・ヴェルメシュ(ドイツ語版)が2012年に発表した風刺小説である。

現代のドイツに蘇ったアドルフ・ヒトラーが巻き起こす騒動を描く。

ドイツではベストセラーになり、映画化されている。

ヒトラーに対する数々の肯定的な描写から物議を醸したが、

ヴェルメシュ自身は、

ヒトラーを単純に悪魔化するだけではその危険性を十分に指摘できないとし、

リアルなヒトラー像を表現するためにあえてその優れた面も描き出したと述べている。


あらすじ


1945年に自殺したアドルフ・ヒトラーは、

自殺直前の記憶を失った状態でベルリンの空き地で目を覚ます。

ヒトラーは戦争指導に戻るため総統地下壕に向かおうとするが、

ベルリンの人々が自分を総統と認識していないことに疑問を抱く。

ヒトラーは情報を得るために立ち寄ったキオスクで、

自分がいる時代が2011年(映画の中では2014年)

のベルリンであることに気付き衝撃を受け、

空腹と疲労が重なりその場に倒れ込んでしまう。

倒れ込んだヒトラーは、キオスクの主人に介抱され目を覚ます。

キオスクの主人はヒトラーを見て

「ヒトラーそっくりの役者かコメディアン」だと思い込み、

「店の常連の業界人に紹介するから、

しばらく店で働いてくれないか」と頼み込んだ。

地位も住処も失ったヒトラーは、

生活の糧を得るため仕方なくキオスクで働き始めるが、

数日後、キオスクの主人に紹介されたテレビ番組制作会社の

ゼンゼンブリンクとツヴァツキのスカウトを受け、

コメディアンとしてトーク番組に出演することになる。

また、専属秘書のヴェラ・クレマイヤーからパソコンの使い方を習い、

「インテル・ネッツ」や「ウィキペディア」を通して情報を得て現代に適応していく。

ヒトラーはトーク番組でトルコ人を罵倒する演説を打つと、

その映像がYouTubeにアップロードされ、

一躍人気コメディアンとなる。

ヒトラーはその後、

タブロイド紙との騒動や極右政党への突撃取材など社会の反響を巻き起こし、

ドイツで最も有名なコメディアンとなる。

ヒトラーは自分の人気を「ナチズムを支持する国民の声」と解釈し、

再び政界に進出することを考え事務所探しを始める。

しかし、ヒトラーは「ドイツを冒涜した」としてネオナチから襲撃を受け重傷を負う。

襲撃事件が報道されると、社会はヒトラーを

「ネオナチの暴力に立ち向かうヒーロー」として持てはやし、

政界からは与野党問わず入党依頼が舞い込んで来た。

ヒトラーは療養先の病院で社会の動きを見つつ、

司会を任された新番組の構想と選挙運動の準備を進めていた。



-ウィキペディア-









観ている間中、背筋が寒くなる映画だった。




昨日は劇場での上映最終日というので、

駆け込みで観に行くことにした。

ウィキペディアのあらすじの説明と映画とは、

若干の設定に相違はあるが、

原作の基本はしっかり押さえた映画だった。



と云っても私はこの映画を見に行く前まで

ただのドタバタ喜劇だと思っていた。



しかしその内容は、喜劇を思わせる要素をはらみ乍ら展開しつつ、

少しづつヒトラーに接した人たちが

次第に惹かれてゆく様が、ドキュメンタリータッチで描かれている。


映画の中ではヒトラーがYouTubeの世界で有名になり、

無視できないほどの反響をみたテレビ局の制作局次長が

テレビ出演を依頼、それに応じたヒトラーが演説するシーンは圧巻だった。


1933年の首相就任の有名な所信表明演説のシーンを思わせる

演説の冒頭の、いつ始めるか固唾を飲んで見守るテレビ番組制作スタッフと聴衆。


静かな語り口で話し始めるヒトラー。



あの映画の恐ろしいところは、

聴衆が次第にヒトラーに惹かれる過程と、

ヒトラー自身が一般人から独裁者に上り詰めた成功者としての動きを、

一度経験した者が見せる特有の行動として丁寧に描いたことにある。


それらを映画を通じて単なる現代の、

しかも遠く離れた異国の映画鑑賞者まで引き込む魔力を持った人物として

ヒトラーという人物が登場していたのだ。


私が今までの生涯で一番恐ろしいと感じた映画だった。





翻って障害者施設殺傷事件をおこした植松聖。


在日韓国人との噂もあり、

彼がテレビに登場する度、身体に入れ墨を施しているなど、

極めておぞましい印象しか受けないが、

そんな彼でも『3分の理』があるらしい。


彼がどれだけヒトラーの影響を受けたか知らないが、

犯行の動機がヒトラーの主張に感化されたことによるという。


もしもそうなら、映画が警鐘するヒトラーという人物の危険性が

図らずも証明されたことになる。




現代ではヒトラーに比するほど強い影響力を持つ人物として、

イスラム国最高指導者アブ・バクル・バグダディがいる。


彼の野望はヒトラーと同じ世界征服。


やっていることも彼と同じ。


バグダディもインターネットを通じ、世界中の若者に影響力を浸透させ

テロの実行犯に仕立て上げている。



植松聖もそれと似た社会現象の一部だとしたら

なんと恐ろしい事だろう。


いや、植松聖は単なる麻薬常習犯のチンピラで、

最初から大量殺戮を起こす素養を持った遺伝子の人物に過ぎない。


彼こそ日本で存在してはいけない種の人間で

精神鑑定などせず、即刻極刑に処すべき人物だと思う。


たまたまヒトラーを持ち出したが

そんなことを口にできる能力を持った人間ではないと信じたいオヤジが一句。





影響を  受けやすい人   素直でしょ






お粗末。