22-147「トップガン マーヴェリック」（アメリカ）

考えるな、と言っただろ
　アメリカ海軍のエリートパイロット養成学校トップガンに、伝説のパイロット、マーヴェリックが教官として帰ってきた。
　空の厳しさと美しさを誰よりも知る彼は、守ることの難しさと戦うことの厳しさを教えるが、訓練生たちはそんな彼の型破りな指導に戸惑い反発する。その中には、かつてマーヴェリックとの訓練飛行中に命を落とした相棒グースの息子ルースターの姿もあった。
　ルースターはマーヴェリックを恨み、彼と対峙するが。（「作品資料」より）


　１９８６年製作の「トップガン」の続編。

　およそ３５年経っての続編ということで、どのような話になるのか興味深かった。

　トム・クルーズ演じる、伝説のパイロット、トップガンのマーヴェリック。

　その彼が、かつて学んだ養成学校に戻ってくる。

　それは、かなり危険なミッションを３週間後には達成するため、全国から集められたエリート・パイロットたちの訓練のため。

　マーヴェリックが若きパイロットたちを訓練し、ミッションに挑む様が描かれるが、パイロットたちの中には、マーヴェリックのかつての相棒で、訓練中に亡くなったグースの息子、ルースターもいる。

　父親が亡くなったのは、マーヴェリックのせいだと思い、自分がパイロットになることを邪魔しようとしたとも思っているマーヴェリックに対し、ルースターは恨みを抱いている。

　そんなルースターとの交わりも描いている。

　続編ということで、前作の映像も見せてくれたりしている。　
　前作はメグ・ライアンも出ていたんだな。

　そして、ヴァル・キルマー演じるアイスマンも少し出演。

　過度に前作の映像などを使って懐かしさを掻き立てるようなこともなく、現在の話を熱く描いている。

　全員が生きては戻れないかもしれないという過酷なミッションで、若きパイロットたちを訓練するマーヴェリック。

　果たして、ミッションの成功はいかに、という感じであったが、結局搭乗するのは、彼なんだな。

　クライマックスのミッションからの敵との空中戦など迫力は充分。

　しかも、しっかり別の者の見せ場、活躍も作っている。

　話としてはストレートであったが、若干の懐かしさと、緊張感ある展開で楽しめる一本であった。

/５

監督：ジョセフ・コシンスキー
出演：トム・クルーズ、マイルズ・テラー、ジェニファー・コネリー、エド・ハリス、ヴァル・キルマー、ジョン・ハム、グレン・パウエル、ルイス・プルマン
　　　モニカ・バルバロ、チャールズ・パーネル、バシール・サラディン、ジェイ・エリス、ダニー・ラミレス、グレッグ・ターザン・デイビス、リリアナ・ウレイ
於：ＴＯＨＯシネマズ日比谷