古代蓮を愛でた後に向かったのは吉見観音。
サラサラ糸のような雨に濡れる青紅葉と本堂にうっとりします♡
グーグルマップナビに導かれ車幅いっぱいの細い道の先に現れたのは庫裏側の駐車場。
本来は仁王門下の少し離れたところに100台ほどの広い駐車場があるようです╰(*´︶`*)╯
安楽寺仁王門・仁王像
元禄15年(1702)造立と考えられている真っ赤な仁王像は吉見町指定、仁王門は埼玉県指定の文化財です。
仁王門をくぐって中から見たところ。
手水舎
こちらが本堂。(県指定文化財)
安楽寺は、今から1200年前に行基が聖観音像を安置したのに始まるとされ、平安時代初期、上田村麻呂が堂宇を建立したと伝えられます。
その後、戦火で焼失し、現在の本堂は今から約350年前、秀慶法印によって再建されました。
本堂の欄干にはめ込まれた透かし彫りの左甚五郎作「野荒らしの虎」があるそうですが、生憎確認することができませんでした。
左甚五郎作「野荒しの虎」の伝説夜
ごとこの欄間に彫刻された虎はお堂を抜け出して、付近の家畜や田畑を荒らし、村人を大変困らせていました。ある夜、村人が総出で虎狩りをした際に、虎の足を槍で突くことに成功しました。虎の力は強く逃げられてしまいましたが、血の跡をたどってみると、お堂までつづいており、今までなかった欄間の虎の後足にたくさんの血がついていたといわれています。
私がとっても気になったのはお堂の一番前にある2本の柱。
卍とそれを囲むように模様が彫られていました。
安楽寺三重塔(県指定文化財)は、約380年前の寛永年間に杲鏡法印によって建てられました。
そういえば先日訪れた長野県別所温泉にある安楽寺にも三重塔がありました。
ちなみに宗派が違う全く別のお寺さんです。
長野・安楽寺のブログ記事はこちらから
✔ 長野最古の禅寺の国宝八角三重塔と御朱印~安楽寺
ご朱印です。
本堂右手奥でいただきました。
本堂、右手奥を登って行くとあるのが、願い、悩み、苦労をかわって受け、もれなく救って下さるという八起地蔵尊様。
まだ新しいお地蔵さまでした。
阿弥陀如来坐
吉見観音(安楽寺)
埼玉県比企郡吉見町御所374
http://yoshimikannon.jp/
備考 : 駐車場有(無料)
アクセス : 東松山駅より車で10分/関越道 東松山ICより20分
山号 :岩殿山
院号 :光明院
寺号 :安楽寺
宗派 :真言宗智山派
本尊 :聖観世音菩薩
開基 :坂上田村麻呂
創建 :大同元年(806)
別称 :吉見観音