こりゃっ！！！

今日。


クラブが早く終わったこうバクダンが友達を連れて帰ってきた。



庭で遊んでるらしい。



誰を？




バスケ部の誰かかと思って見に出たら、こうはじぃちゃんちに行っておらず、



「こう！こう！」



と呼んでる、あたしに背を向けた その友達。


デカイ。小粒ばかりのバスケ部のツレでないのは すぐ分かった。





「……。いらっしゃい。……いらっしゃい。」



言ってるのに振り返らない。



「いらっしゃい。……いらっしゃいって言ってるだろ。こりゃ。……こりゃっ！！！」



言ってると、まぁちゃんが帰ってきた。



「……？どうした？何が、こりゃっ？？？」



「こうのツレが……」





すると、その子が気付いて振り返った。




見ると耳にイヤホン。




「あっ！お邪魔します！」


「あぁ。いらっしゃい。」





友達んち来てるなら外せや、とは思ったが、せめて良かった。



挨拶の出来ない子じゃなくて。




いよいよ、



「お前、挨拶も無いのか。あぁっ？？？」



って後ろからジャンプして頭 はたく所だった。




バクダン達にも挨拶だけは きちんとしろと言いながら育ててる。


小学校の時の、大人しすぎる友達にも


「うちのママ、挨拶にうるさいから、こんにちわってゆって！！！」


と言うくらい。


小さい時から、コンビニでも「ありがとうございました！」って言う。





声が小さすぎて相手に聞こえてないのは言ってないのと一緒、と事ある毎に言ってたが、ようこそバクダン達の周りのツレ達は、きちんと挨拶の出来る子ばかりだったが、今日、初めて挨拶できない子を連れてきたかと思い、危うく


「二度と来るな。シバくぞ。」



って言う所だった。



長らく遊んで、きちんと



「お邪魔しました。」



と言って帰った。




「アイツ、コミショだから。」



「それでも挨拶はして当たり前だ。」




病気の障がいなら仕方ないが、そうでない、ただ恥ずかしい、しんどい、だけはコミュニケーション障がいではないと思う。



言うべき事、言わなくちゃいけない事、必要な事は、喋らないといけないと思う。



ってか、挨拶は恥ずかしいもクソもない、必要な事。



こんにちわ、お邪魔します、だけじゃなく、ありがとう、ごめんなさい、必要な言葉、いっぱいあると思うけどな。



挨拶できない人間は、我が家には入れませんので。