命には関わらない、手術したら終わりと知り、安心して
「よかった、よかった!」
と喜ぶ母娘。
その横でCTの順番を待ちながら
「何が良かっただ。悪性だぞ……」
とうなだれ続けるお父さん。
「?手術して取っちゃえばそれでいいんだよ?それだけだよ?」
「でも悪性だぞ……」
「悪性って……。当たり前じゃん!ガンなんだし!良性のガンなんてないよ!!!」
ウダウダ言う父親にキレる娘。
「そうよー。切ってのけたらそれで終わりなのよ?切ればいいじゃない!」
追い討ちをかける嫁。
ガンの宣告受けた人間に対する優しさは全く持ち合わせておらず。
「夜も寝れん……。余計な事ばっかり考えて……」
「考えて治るなら考えてもいいけど、考えても仕方ないでしょっ?お酒も飲んでいいって先生も言ってるんだからザブザブ飲んでガーガー寝たらいいっ!」
「そうよー。自分で別の病気作るわ!」
「おいといても仕方ないでしょっ?ピャッと切ったらいいのよ!」
「そうよー。手術したら終わりよー。」
「……。……。……。」
爆笑!
隣のソファで待ってるおばさんの患者さんでした……。
あたし達のやり取りは丸聞こえだったろうし、どうしても我慢できなかったらしく、爆笑!
「大変ですよねぇ。女は強いから……」
涙流して笑ってる……。
「そうなんですー。普段からそんなに飲む方じゃないんだけど、ビールのひと口も飲まなくなって寝れない寝れないってー。当たり前よぉ!」
「でも私も同じ立場なら同じことを言うかもー!」
女三人爆笑。
更に形勢不利になりうなだれるお父さん。
先日、骨シンチという、造影剤みたいなのを入れてMRIを撮り、無事に転移のないことを確認。
またまた先生からの説明を三人で聞き、
「まぁ、ホルモン治療や放射線治療よりも手術したらそれで大丈夫な状態です。またどうするか考えてみて下さい。」
という先生に、
「とにかく個室の空いてる時に手術して下さい!個室じゃないと寝れないって言うんでー。」
「えっ?まぁ、ゆっくり考えて……」
「えっ?考えることなんてないですよ!手術したらいいんだったらー。とにかく個室でー。」
「この前の一泊も全然寝れなかったってそればっかりでー。とにかく個室じゃないとー」
本人そっちのけで段取る母娘に先生も引き気味で、
「まぁ、急がないんで次の時まで考えて……」
「考える……???」
無理矢理、考えさせられることになりました。
結局、診察室を出た瞬間
「良かったね。手術で済んで。」
とお父さんを振り返るだけだったけど。
ってか、凄いのが、こうバクダン。
じぃちゃんのガンが確定した時にバクダン二人を並べて話しました。
その次の日から、試合の日以外は、クラブが終わり、学校から帰って荷物を置き、ご飯も食べずに20分くらい離れたじぃちゃん所にチャリで飛んで行きます。
毎日、毎日、毎日、毎日。
何をしてる、ともないらしいが、行って疲れて30分くらい寝て、起きてご飯食べてゴロゴロしながら話してるだけらしいけど、まぁ本当に毎日毎日。
そんな子だ。
逆にゆう。
家に帰ってくるよりじぃちゃんちの方が学校から5分くらいの近さなのに、一度も寄りもせず真っ直ぐ帰ってくる。
性格の違い、というか、気持ちの違いというか……。
「こうは毎日来て顔見せてくれる。あの子は本当に優しい。それに引き換え、ゆうはあんなに学校近いのになぁ……」
まぁ、こうが行くだけでも全然気分が紛れてるようで、こうはしんどいかもしれないが、有難いよ。
まぁ、じぃちゃんはこうバクダンに支えられながら7月に手術することになりそうです。
「よかった、よかった!」
と喜ぶ母娘。
その横でCTの順番を待ちながら
「何が良かっただ。悪性だぞ……」
とうなだれ続けるお父さん。
「?手術して取っちゃえばそれでいいんだよ?それだけだよ?」
「でも悪性だぞ……」
「悪性って……。当たり前じゃん!ガンなんだし!良性のガンなんてないよ!!!」
ウダウダ言う父親にキレる娘。
「そうよー。切ってのけたらそれで終わりなのよ?切ればいいじゃない!」
追い討ちをかける嫁。
ガンの宣告受けた人間に対する優しさは全く持ち合わせておらず。
「夜も寝れん……。余計な事ばっかり考えて……」
「考えて治るなら考えてもいいけど、考えても仕方ないでしょっ?お酒も飲んでいいって先生も言ってるんだからザブザブ飲んでガーガー寝たらいいっ!」
「そうよー。自分で別の病気作るわ!」
「おいといても仕方ないでしょっ?ピャッと切ったらいいのよ!」
「そうよー。手術したら終わりよー。」
「……。……。……。」
爆笑!
隣のソファで待ってるおばさんの患者さんでした……。
あたし達のやり取りは丸聞こえだったろうし、どうしても我慢できなかったらしく、爆笑!
「大変ですよねぇ。女は強いから……」
涙流して笑ってる……。
「そうなんですー。普段からそんなに飲む方じゃないんだけど、ビールのひと口も飲まなくなって寝れない寝れないってー。当たり前よぉ!」
「でも私も同じ立場なら同じことを言うかもー!」
女三人爆笑。
更に形勢不利になりうなだれるお父さん。
先日、骨シンチという、造影剤みたいなのを入れてMRIを撮り、無事に転移のないことを確認。
またまた先生からの説明を三人で聞き、
「まぁ、ホルモン治療や放射線治療よりも手術したらそれで大丈夫な状態です。またどうするか考えてみて下さい。」
という先生に、
「とにかく個室の空いてる時に手術して下さい!個室じゃないと寝れないって言うんでー。」
「えっ?まぁ、ゆっくり考えて……」
「えっ?考えることなんてないですよ!手術したらいいんだったらー。とにかく個室でー。」
「この前の一泊も全然寝れなかったってそればっかりでー。とにかく個室じゃないとー」
本人そっちのけで段取る母娘に先生も引き気味で、
「まぁ、急がないんで次の時まで考えて……」
「考える……???」
無理矢理、考えさせられることになりました。
結局、診察室を出た瞬間
「良かったね。手術で済んで。」
とお父さんを振り返るだけだったけど。
ってか、凄いのが、こうバクダン。
じぃちゃんのガンが確定した時にバクダン二人を並べて話しました。
その次の日から、試合の日以外は、クラブが終わり、学校から帰って荷物を置き、ご飯も食べずに20分くらい離れたじぃちゃん所にチャリで飛んで行きます。
毎日、毎日、毎日、毎日。
何をしてる、ともないらしいが、行って疲れて30分くらい寝て、起きてご飯食べてゴロゴロしながら話してるだけらしいけど、まぁ本当に毎日毎日。
そんな子だ。
逆にゆう。
家に帰ってくるよりじぃちゃんちの方が学校から5分くらいの近さなのに、一度も寄りもせず真っ直ぐ帰ってくる。
性格の違い、というか、気持ちの違いというか……。
「こうは毎日来て顔見せてくれる。あの子は本当に優しい。それに引き換え、ゆうはあんなに学校近いのになぁ……」
まぁ、こうが行くだけでも全然気分が紛れてるようで、こうはしんどいかもしれないが、有難いよ。
まぁ、じぃちゃんはこうバクダンに支えられながら7月に手術することになりそうです。