昨日、久しぶりに来客がありました。
桃ちゃんとの再会を楽しみにしていた、私の母です。
先月、私達が旅行に出かけた時、泊まり込みで桃ちゃんのお世話をしてくれたので、
知らない仲ではないし、ましてや一つ屋根の下で暮らした仲です。
しかし、桃ちゃんは、母が現れるや否や、自分の居住領域で一番安全な場所、
すなわち、台所奥の棚の下に身を隠したのです。
そんな桃ちゃんに主人と私は、かわるがわる床に這いつくばって、説得を試みます。
母はいい人だから君に危害を加えることなどない。
それに、今まで家に来た人で、悪い人などいなかったじゃないか。
大丈夫だから、出ておいで、と。
桃ちゃんは、やだ、無理。と、頑に拒み続けます。
帰り際、母が最後の説得をし、
出て来ないのなら、触るだけでも、と桃ちゃんを撫でたのでした。
桃ちゃんはこれを了承し、おとなしく触らせたようです。
しかし、桃ちゃん、君は白状な猫ですね。
あんなにお世話をしてくれたのに、膝にそっと左前足を置いたのに、
誰、お前!的な態度はないでしょう。
言っておきますけど、母は私よりも優しいのですよ。
私は君を叱りつけるし、ニャペット君で追い回したりもするんですからね。
少しは人を見る目を養ってもらえませんか、桃ちゃん。