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岸本晃の住民プロデューサーNEWS

現場で感じたものをベースにきちんと伝える。

 この3ヶ月ですっかり日本が変わった感じがする。中東、中国など海外へ出た時間も長かったが日本でも随分と歩いた。ほぼ毎日大きな荷物を持って歩いていた。印象に残っているのは土地の歴史、文化を守り続けている年配の皆さん、Iターンなどの若いチャレンジャー、ひたすら住民のバックアップに努める役場職員の皆さんだ。昨日今日と身辺整理する時間が少しとれたのでこの3ヶ月の動きをVTRも時々見ながら振り返ってみた。限界集落といううれしくもない呼称を命名をされた地区のお年寄りたちは意外とどこも元気だ。先日関西で昔よく行っていた某テレビ局が我が隠岐の島、海士町を取材して過疎町村の問題を伝えていたが、悪い話ばかりだ。このブログでもお伝えした滝中さんのような元気な高齢者がいっぱいいるのに、画面に映っているのは足元の覚束ない高齢者の後姿ばかりだ。なるほどそういう映像が欲しかったんだな、と思う。実はちょうど私が海士町に入っていたときにそのテレビ局クルーが取材に来ていた。
 随分昔からそうだが、局の取材陣はそもそも「行ってから」ではなくて「行く前から」決めていることが多いので、実際は海の民ということもあって結構明るい人たちなのにテーマに沿って?!暗く撮ることが多い。私は記者やディレクターをしている頃、「行ってみたら」予想と全然違うことばかりで困ったことがしばしばだった。しかし、いつも局内にいるニュースデスクは勝手に自分のイメージを作っている。だいたいその期待に応える記者が多いのだが、私はぎりぎりまで本当の姿を追い、デスクに伝えた。デスクがなかなか納得しない場合も多く、時には取材テープを持ち帰らずに(実際はあったが出すと勝手に作られてしまう恐れがあるときは隠した)とことん議論したこともあった。逆に私がデスクに座った時は、「本当かあ?」と思うことも多く、突っ込んだら、頭をかいて書き直す記者もまた多かった。
 記者、デスクどちらにしても伝えることに自分のところで責任を持たないと結局誰も責任を持たないまま情報が出て行くことになる。住民ディレクターが当事者精神を大事にするのは、私の記者経験からだ。
 時間が来てしまった。今から一度出なくてはいけないので、続きはまた落ち着いてからに・・・。
(写真は海士の方々との企画会議の記録)

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