東峰村に来て約1年と10ヶ月です、写真に映っている高橋28君のことです。わたしは今日でちょうど丸2年です。考えてみたらまだ2年弱というぐらいの期間ですが高橋君ももう5年も10年もここに住んでいるようにしています。実際先日の合宿でスクールバスの運転手伯夫さんがもう5、6年立ったとすっかりと思い込んでいました。わたしにしても10年になるような感覚があります。中身が濃いからでしょう、きっと。
特に27歳で造船の設計士というサラリーマンをやめて東峰村のわたしの元に飛び込んできたのですから今頃珍しい青年です。わたし自身が彼の3ヶ月前に東峰村に飛び込んできたばかりですから飛び込むにしても結構無謀です。そして1年10ヶ月、この長屋で毎日が合宿の様な生活をしながら鍛錬してきたのです。第2弾の合宿では流石に疲れが出てヤバそうでしたが何とか最終日を迎えてまた一段と大きく変わりました。一緒に合宿を抜けてきた地元の高倉敬至さんや熊本のさとう正さんがいたことも大きな力だったでしょう。
そして何よりも東峰村の温かい皆さんの協力が大きな支えでした。他人事ではなくこれはわたし自身が最も強く感じるところでもあります。第2弾合宿が終るやいなやわたしはさっさと東峰村を後にして、昨日午後に舞い戻りました。副団長の高橋君は今夜青年団が主催する夏祭りがあるので昨夜はわたしが少しは気遣って就業時間を早めに終えようとしましたらアルコール付きでつまみにケーキが出てきました。
世界で一つの30元中継システムを開発したことをはじめ若干2年でこの村で彼が身につけたことは凄いことばかりですが、温かい心の村の皆さんとの多くの出会いこそ彼の血肉となってきたものだと感じました。感謝の誕生祭でした。