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岸本晃の住民プロデューサーNEWS

わたしの中の「佐用町支援」と「いだきしんコンサート」

この25日東京で いだきしんピアノコンサートがあります。このコンサートと佐用町での復興支援の動きがわたしの中では深く関係していることを表現しようと考えました。長文になりましたが何とぞお付き合いください。
下記はわたし自身が理解していることを書いたものですので表現が至らない部分もあるかもしれませんが、正確を期するために いだきしん氏のHPを補足しました。いだきしんコンサートをプロデュースされている高麗恵子さんについても何度もご紹介していますが、今回はいだきしん氏に絞って書かせていただきます。

佐用町が水害に見舞われた時、今こそ長年に渡りいだきしん氏に実践で学んだことを生かす時と感じ、13日からではありましたが現地入りしました。いだき氏についてはすでに何度も書いていますが、「生命」について幼少の頃から幅広く、深く探求されてきた方です。やっておられることがあまりにも深く、また広く多岐にわたるので理解されにくいのですが、何とか理解していただきたいと心から願っています。佐用町にはご縁があって昨年から通っていましたし、役場で中心的に動いている方や集落の自治会長、商工会やボランティア団体など多くの方々と親しくしていただいているので少しでも力になれないかと考えました。

そのためにもわたしはいだきしん氏の協力を得ることが不可欠と考えていますがそこはまだこれからです。いだきしん氏は人間は内面が豊かであることが最も大事なことと考え、人が心豊かに生きるためにどうすればいいかをずっと探求されてきました。あまりにも鋭い感受性で生まれられたが故に幼少の頃から周囲の人間の苦しみ、痛みをそのまま受ける体質であり、そのために自らが次々と病魔に冒され、入退院を繰り返されていました。病気との闘いは30歳代まで続くのですが、幾度となく生死をさまいながらも自らの身体を賭けて治療に専念されましたが、現代医学によっては治らないと判断し、自らの力で健康体になる道を目指されました。そのプロセスで医学、哲学、文学、社会学、工学、天文学、宗教学など人間に関するあらゆる分野を研究されました。大学の専門は社会学、社会福祉学でしたが勉強することで人間はかえって人間のことがわからなくなることに気づかれ、大学院で学んだものの一切の書物や情報を捨てた時期もあったということです。そして自らのからだの声に耳を澄ませるということに向かわれました。内面の世界への本格的な探求がはじまりました。

仕事としては日本で初めての特別養護老人ホームの建設に参画され、数多くの臨床の現場を経験されています。認知症や寝たきりの高齢者の方々のお世話をしながら人間の生命の豊かさ、逞しさ、素晴らしさに数多く出会われました。その頃に人が真っ当に死ぬこと、生命を全うするとはどういうことなのかについても答えを出すべく様々な体験を通して探求されていました。そして常人には理解できない艱難辛苦を乗り越えられて35歳の頃に人間の本質、生命の本質について答えを得られました。答えの元になる最も重要なことのひとつはいだきしん氏自身の生命が人(他者)の生命と内面で交流し、活性化させるはたらきがあることです。幼少の頃は人(他者)の苦しみや痛みを受容する体質であることが自覚できてなかったので、結果的に他者の状態を受けて病気になっていたのです。
自身の生まれながらの体質を正確に理解してからは表現方法を探されていました。そしてその答えは偶然知り合いの家で叩いた一個のピアノの音でした。ピアノの音が自身の内蔵感覚に響くことを体感したいだき氏は一個一個の音について経験的練習を重ねいつしか即興で弾けるようになっていました。ピアノは人間の内面を表現するのに最も適した楽器でした。自身の生命のはたらきを自覚しかつ自分自身が真の健康体として生きられるようになってからは他者から受ける苦しみ、痛みをピアノによって表現することで良い状態、真に健康な状態へと変化させることが出来るようになっていきました。

ここまでは内面のことが主ですが、内面のことを「目に見えない世界」とすると、人間の内面が「目に見える世界」に表れているのが外的世界、いわゆる現実の世界です。一人の人間にはじまり、家族、地域、社会、国家と人間は個人と集団の関係性の中で生きています。生きていく上でのルールが法になり、様々な社会システムを作ってきました。いだきしん氏は様々な学問をされていますが社会学、社会福祉学が専門でした。社会学は人間が生きる上で起こる社会現象を分析する学問ですから守備範囲は人間生活の全てです。日本で初めてデイケアやショートスティ、入浴サービスを備えた特別養護老人ホームの建設、運営はまさに人間の内面深くにある生命の神秘から人間社会が抱える矛盾や課題、社会問題を総合的に解決する社会システムの先端的事例でした。しかも今から30年以上前に日本が今のような時代を迎えることを洞察されていち早くモデル事業として目に見える形にされたのでした。

現在、高麗恵子さんといくつかの会社やNPOを総動員してされていることは人間一人一人が生まれもった本来の資質を活かして生きられる社会を実現することです。それ故に阪神淡路大震災の時は100%チャリティーコンサートを21回も行い、安心安全な新しい神戸のまちづくりをすすめるために積極的に動かれていました。最終的には行政の理解を得られず実現しませんでしたが、その精神はその後も世界各地で社会的な課題を解決するために活かされてきました。コンサート開催のプロセスにて現地の方々と深く交流し、多くの社会事業も恊働の精神を基本に起こしてこられました。エチオピアでは貧困に喘ぐ農民のために森で採れる良質のコーヒーの販売をNPOで引き受け、多くの利益を現地の農民に還元するビジネス、また難民が集まるゴデでは確実に現地の人々の力で運営されるように長い時間をかけて浄水装置を建設しました。
基本は全てが現地で運営、活用できるように人材の養成に力を注ぎました。これまで10年あまりの歳月をかけ、黙々とやってこられましたが最近やっと外務省からも知られるところとなりお礼の電話が入ったということです。現地の方々から真に自分たちのことを考えて創られた浄水装置であることへの感謝の気持ちが訪れた外務省の職員に伝えられたからでした。
戦火が絶えないレバノンではイスラエルとの国境近くのティール等の都市で現地の方々と何度もコンサートを開催、戦場にあっても人間の内面が豊かであることが平和に最も貢献すると賞賛を得、NPOの代表である高麗恵子さんは名誉市民とされました。当初はコンサートで平和活動ということは戦火で肉親を失った方が多い現地の方々には容易には理解されませんでした。代表の高麗さんは戦争がなくなるだけでは平和にならない、一人一人が資質を活かして生き生きと生きられる社会が平和であり、そのためには人間の内面を変えるはたらきがあるいだきしんコンサートが必要と表現し続けました。そして受け入れられたのです。また産業を興すために若い人々の起業に必要なパソコンを提供する活動なども行ってきました。

長くなりましたが、内面の世界、現実の世界どちらも人間生活には欠かせませんし、人間が豊かに生きるにはからだ、生命全体がいきいきと生きられる社会環境が必要です。いだきしん氏はその生命の全体性を人間一人一人が自らの力で発揮できる生き方を取り戻し、誰もが幸せに生きられる社会を実現する力をもっておられます。人間についての洞察力、未来につながる構想力、社会の中での実践力、物事を具体化していく経営感覚、そして何よりも中心になる「生命を癒す能力」が卓越しておられます。

今月25日に開催されるコンサートは、このいだきしん氏が会場に来られた全員の内面を感じとり、自身の内面で融合し生命が活性化するプロセスをピアノで表現するものです。参加された方々は鏡に映るように自分自身の内面に気づき、真の健康体の状態を経験できます。さらにいだきしん氏は会場の参加者だけでなく瞬間瞬間の空間、土地の歴史、風土も受容して表現されます。わかるかわからないかは残念ながら一人一人の日頃の生きている状態で決まります。しかし、間違いなくその瞬間瞬間に一人一人の生命の内に変容が起こっているのです。人間の新しい時代がはじまっています。これまでの考え方や意識では生きていけないことは人間であれば誰もがどこかで気づいていると感じます。生命自体が目に見えない世界です。その神秘な世界が現実の社会を形作っていることを冷静に考えると いだきしん氏のような偉大な人物が今の時代に活躍されていることは次代のために生きる「生命」の必然と感じます。

佐用町の災害復興を考える時、過去の災害復興のノウハウを繰り返しているだけではまた同じことを繰り返す恐れがあります。人間一人一人の生命のことをよく理解し、また自然のはたらきや社会の仕組み、世界の動きを理解した上で本当に未来を拓いていく佐用町の復興と新生を心より望んでいます。わたしはそういう意味でいだきしん氏のような方に協力いただけるように動いていきたいと考えていますし、住民ディレクターは いだきしん氏 との交流から引き出された発想です。日本にこのような方がおられることをぜひ多くの方にお知らせいただきたいと心より願っています。

長文にお付き合いくださりありがとうございます。
*写真は いだきしん 氏(いだきHPより)

◆日時:2009年8月25日(火) 
PM6:30開場 PM7:00開演 (PM9:00終演予定)

◆会場:めぐろパーシモンホール
東京都目黒区八雲1-1-1 

◆チケット:
S席7,000円  A席6,000円

コンサートご希望の方、チケットは用意いたします。岸本まで。prism.k@nifty.com または  090-3192-3441 まで。直接申し込まれる方は下記まで。

http://www.idaki.co.jp/idakishinConcert/index.html いだきしん コンサートについて

http://www.idaki.co.jp/ethiopia/gode/index.htmlエチオピア支援活動について
http://www.keikokoma.com/pg798.html レバノンなど海外記事掲載

http://www.idaki.co.jp/images/katsudoJisseki.pdfNPO高麗の活動実績


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