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岸本晃の住民プロデューサーNEWS

「金は出しても口は出さない」行政の武士たちがいる。

 熊本のテレビ局の頃から面白い行政マンばかりとつきあっていた。全体的には行政マンはあまりほめられたものではないが、どんな小さな村役場でも2,3人はまっとうな人がいる。まっとうなのだけれど回りの職員があまりにも型どおりのことしかしないので、まっとうに行く人が目だってしまい結果的に面白い行政マンになってしまう。そういう意味では行政はやはり人材不足かもしれない。

 最近はこの面白い行政マンのネットワークが全国的になってきたので、相当人数になっている。この人たちを全員集めればもしかしたら、一時の知事連合のようなものよりははるかに実のある集まりになるかもしれない。なにしろ本当に現場に入って現場の声を反映している人たちだからだ。熊本県庁の前を久しぶりに通った。ここにも随分通った。細川さんが知事のときは県政記者だったこともあり、記者会見や番組インタビューもよくさせてもらった。特に日本一づくり運動という大分の一村一品運動に対抗したような政策を打ち出した頃は細川さんもよく市町村を歩いていたのでどこそこで出会っていた。

 細川さんは別にして!?部下だった県庁マンには武士が結構いた。特に国体の時の国体担当職員はトップは別にして(再び!?(笑))課長以下の職員は面白かった。私がまだ個人事業主の任意団体リーダーだった頃に、県知事と名前を連ねて国体のFM放送局の総合プロデューサーとして契約、2年間完全に任された。任されたというのは、「金は出すが口は出さない」ということだ。2年間見事にこれを守ってくれた。もちろんこちらも応えた。熊本の住民ディレクターが一挙に活発化したのは山江村で始まり、人吉球磨で広がり、この国体で県下一斉に普及したからだ。国体のときにテレビ局も夕方ニュースでの定期放送枠を確保し、最終的にはニュースワイドで13・5%という視聴率もとる住民ディレクター番組が誕生した。県庁の「金は出して口は出さない」一貫した姿勢が私はもとより県下各地の奥さんを中心にした住民ディレクターを発奮させたと思う。

 プリズムの仕事のほとんどはは公共性の強い社会事業なので行政との連携は欠かせないが、だからといって行政のいいなりでは質の高い社会事業はできない。ここがポイントだ。住民主体の活動基盤を行政との連携で創り上げる、それには密度の濃いコミュニケーションが必要条件だ。結果的に成果を出すことが行政マンにとっても任せられる重要な鍵だ。この12年間、村から国まで行政とは随分付き合ってきたが、この人材ネットワークをどう生かすかもプリズムの地域振興支援策なので、今年はここにも力を入れていきたい。

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