昨日紹介した成人式の素晴らしい番組化は昨年末から我がプリズム東峰村事務所に飛び込んで来た若き起業家、高橋弘展君(写真)の貢献が大きいのです。
高橋君は造船の設計をやっていたのですが昨年秋に退職して裸一貫になって東峰村にやって来た今時珍しい27歳の青年です。お母さんが Iターンした広島県のある離れ島を訪ねたときから地域情報の発信について本気で考えていたようです。昨年の秋に福岡県在住の起業家集団を引き連れ一度視察にやってきました。わずか3時間ほどでしたがわたしがなぜ今東峰村に住んでいるのかを話しました。
勿論プリズムという会社ができた経緯やテレビ局時代にやっていた地域づくり、起業してはじめた住民ディレクター養成事業とメディア創造事業等々について。11月にとうほうTVが開局する直前の10月末に退職して移住してきました。文字通りの裸一貫と言ってよいでしょう。その高橋君は今は修行ということでとうほうTVのプロデューサーのわたしのアシスタントディレクターという立場で仕事のど真中でOJTにて鍛えています。OJTはOn- the- job training 現場の実戦のど真中で仕事を覚えるということですが住民ディレクターは14年間ずっとOJTしかやって来ていませんのでノウハウは山積みです。
高橋君は映像やテレビには無関係でしたので逆に暮らしをそのまま映像にしていく作業がとてもスムーズにいきます。成人式も経験者ならある一つのパターンで編集してしまいがちなよくある地域ニュースですが、役場職員の方が撮影したビデオをきっと住民と同じような気持ちで全部ゆっくり見たのだとおもいます。撮影は役場職員が愛情たっぷりに撮って、編集は住みはじめたばかりのよそものがじっくりやった。それが「全員語りの成人式」になりました。プロの制作者、テレビ局にはできない発想ですがこのような映像が地域に与える良い影響は大きいです。