村の昔の8ミリやビデオを今年から募集しはじめて随分と村民とのつながりが広がりました。昔のフィルム、ビデオ募集と言っても色々な話があります。自分が撮影した昔の運動会のビデオ、自分が撮影されて映っている餅つきの映像、自分が撮影してひとに差し上げたビデオが回り回って親しい人が持っていたことを発見、等々・・一本のビデオやフィルムの動きにも様々なドラマがあります。
今回はフィルムを撮影するだけではなく30年も前に編集までしていた辻さんとの出会いがありました。8ミリではあるのですがフィルム自体は16ミリを使い半分撮影したらUターンしてまた半分を撮影するという非常に珍しい方式の8ミリフィルムのカメラから編集機まで全部お持ちの大工さんでした。
有名な小石原焼の窯元が同級生だったので普通は撮れないところまで友達のよしみで撮って上げたというフィルムは当時のものとしてはかなり貴重な作品です。その撮影はまさに友達だから撮れた「住民ディレクター」です。それをカタカタカタカタと音を立てながらスクリーンで見るフィルム映写機も全て大事にもっておられます。この部屋に入るだけでもう世界は昭和初期にタイムスリップです。少し修理しないと見れないものもありますが近々一緒にこれらのフィルムの復元をする事になりました。フィルムを探して歩いているうちに村民アーカイブが自然とカタチになってきました。