「南の國から」は2005年から熊本の住民ディレクターの番組としてスタート、2011年までに足腰を鍛え、住民ディレクターの全国番組化をめざし、すすめている。当初は山江村、人吉球磨地域を中心に制作してきたが、最近は東京・杉並区をはじめに福岡県・東峰村、現在放送中の京都府・綾部市などへ北上し始めている。和歌山県では紀伊田辺市の住民ディレクターさんたちが写真のような番組を実験的に制作した。私が講座に通いサポートして作ったものだが、まだまだ入り口のオマケ番組で衛星での放送はこれからだ。
綾部市の次には兵庫県・佐用町や高知県黒潮町と東京以西の西日本が続くが徐々に広がりつつある。現在放送中の綾部市のグループ「わんど」制作の番組はこれぞ住民ディレクター番組というモデルになっている。何度もこの場でプロセスを紹介しているので見れる人はぜひ一度覗いてみてほしい。
3月の放送時間は CS110度 194ch
●インターローカルメディアhttp://www.interlocal.tv/放送日は
・月曜日 12:45-
・火曜日 24:45-(正確には水曜日だが・・)
・水曜日 6:15-
・金曜日 17:45-
となっている。中旬からはもうひとつの綾部市番組に変わるが、これも見ごたえがある。地域の住民が自分達の暮らしの中から発信して、いろんな人からの反応を明日からの生活に活かすこのテレビ番組の主旨は平成8年春に熊本市でスタートして今も続く長寿住民ディレクター番組「使えるTV」と一緒で目指すところは一貫している。勿論「こんなの関係ねえー」という人たちがいっぱいいるのも承知だが、こちらにも見てもらいたい人がいて、その人たちに発信しているので「そんなの関係ねえー」だ。日頃の生活の合間をぬって住民が制作する番組というのはプロが莫大なお金を使って大人数で毎日専念して作るものとは性格がまったく違う。というよりは目指すところが全く違う。しかし、山江村の番組が熊本だけでなく全国の民放番組の年鑑の中の上位に出ているように地域の姿を映し出すひとつの方向性が認められてきている。
日々の民放番組は逆に見れなくなっている人が急増している。「見る」のではなく「使う」テレビのあり方がやっと土俵に上がってきた。「南の國から」はそろそろ南だけでなく全国の名前に変更する時期にきた。「日本の國から」かな?
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