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岸本晃の住民プロデューサーNEWS

生活空間の本編集で新態勢。

 編集が続いています。村民ひろばという週1回更新の40分番組の編集もずーっとありますが生活空間の編集作業をやっています。映像編集には粗編集と本編集があります。粗編集は読んで字の如く大雑把で良いからとにかく全体の姿を整えるための編集です。細やかな映像や音の処理や文字入れ等一切しない状態でとにかくその番組の全体像を俯瞰します。素早い決断の連続で目的の番組の長さより少々長めで良いので一度「とにかくやってしまう」のです。

 そしてその全体像、俯瞰図が見えたらここからかなり頻繁に切ったり貼ったり前後の位置を入れ替えたりしながら本編集に入ります。全体像をより整理した状態にしていきます。俯瞰もしますが細やかな表現もひとつひとつしていきます。一人一人の顔が見えるように丁寧に描いていきます。さらに一人一人が集まって全体で行われていること、ある種、叙事詩的なダイナミズムが「自然と成ってるまま」をその「成ってるままの相似形」で掴めるように編集していきます。さてこの編集作業を自分自身も当事者の一人である生活空間に置き換えるとどうなるでしょう?

 今回は1月頃から粗編集をしていました。そして5月から一気に本編集ですが今日が締め切りです。番組で言うと役場に40分番組を納品に行く日です。生活空間の編集上がりは明日から新たに生き生きした暮らしの現場を創り続けるための態勢創りになります。衣食住、そして職、精神的な充実をはかるためには豊かな生活文化も必要です。一人一人の資質を生かす場であり、その皆が集まる生活空間が活性化し続けていく動きの基礎的な仕組み。わたしはそれを態勢と言ってます。「新態勢」です。

 生きる姿勢の基本を創ることでもありますのでとても大事なことです。「住民ディレクター」という発想はこのような生活空間で活かすべき暮らしの知恵を「番組づくり」という疑似体験で習得していけることを発見して名付けたものです。だから「住民ディレクターという生き方をお伝えしています。」と言い続けてきました。


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