たとえばある日記者として夜7時くらいに一段落する。ところが二日後にはズームイン!!朝!の担当でその編集や打ち合わせにやっとかかれる。深夜まで残って編集をしていると民家火災の知らせが入る。局にはデスク以外はもうみんな帰っているので仕方なくカメラを担いで一人で取材に行く。最終の深夜のニュースか翌朝のニュースに入れるために編集し記事を書き、やっと終了する。くたくたになってるので編集は翌日にまわしたいが翌日は朝一番でニュース取材が入っているので朝までにやらないとズームの準備が間に合わない。徹夜して、そのままニュース取材に行く。やっと夕方に1時間ほど仮眠してズームの編集の続きをやる。中継は明日だ。スタッフとの打ち合わせ、特にリポーターとの打ち合わせ、日本テレビとの打ち合わせとあっという間に深夜に。明日は阿蘇まで行くから朝の4時出発だ。リポーターはまだ完成してないVTRに不満ながらも待っている。特に女性キャスターの場合は少しでも早く帰してあげないといけない。あせる・・・。何とか用意が終わり、最後の打ち合わせが終わり徹夜のまま朝の4時。中継車内で技術の人たちとの打ち合わせをしながら向かう。着いたら生放送なので8時半の終了まで緊張感満杯だ。 無事に生放送が終了し、帰社の途へ。しかし気分は重い。今日は人がいないので休む暇なく、10時からの細川知事の記者会見に出ないといけない。眠い目をこすりながら会見場へ、昼には第1報の記事をデスクに送らないといけない・・・。
書いていて当時の仕事振りを思い出して気分が重くなってきた!!(苦笑)こんな感じで延々と突発事件事故に振り回され、時間があるときは番組の準備に追いかけられ、飲み屋でのんびりしていてもポケベルに呼び出され、交通死亡事故現場へ酒の匂いをぷんぷんさせながら飛んでいく。・・・、いやあー、本当に鍛えられた。今だから笑い話や懐かしいエピソードではあるが、やっぱり思い出しても追い立てられていた当時のせわしい毎日が嫌になる。
とは言いつつもいつもの話だが、住民ディレクターの即興性、取材力、制作力、決断力、時間の使い方、移動の最短方法の捻出、などなど数々の現場、修羅場を経験して身についたものばかりだ。デスクであり番組プロデューサーの原口さんは鬼だったが、いつも我々よりも早く出てきて、遅くまで仕事するという姿勢をみせてくれていた。何かあったらこんなにやさしい笑顔はないというぐらい優しい眼差しで「いっぱいやるか?」と誘ってくれた。鬼軍曹がいつも一緒にいてくれたので我々もがんばれた。この精神がしっかりたたみ込まれた。このいつも「共にある」「一緒に働いている」感覚はやはり住民ディレクター精神の大本のひとつになっている。
(写真は大阪・天満の商店街)
最新の画像もっと見る
最近の「Weblog」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
- 官兵衛で國創り(14)
- 「軍師官兵衛」で國創り(28)
- 朝倉だんだん協議会(5)
- 山武住民ディレクター(2)
- 山武住民ディレクター(0)
- 愛南町リポーターズ(3)
- あぐっと!村(16)
- 東日本のいま(38)
- 八百万人(46)
- 住民ディレクター(91)
- 東日本巨大地震(39)
- ねんぷにやっぺし(1)
- NHK(3)
- 「花燃ゆ」追走番組(16)
- 地方創生(14)
- 真田丸追走番組(1)
- 知山知水(2)
- 住民ディレクター物語(0)
- 住民ディレクター物語(2)
- ドラマ爆発!!(7)
- 生きる(2)
- 被災3年これから(1)
- 被災3年(5)
- あれから25年(2)
- テレビ70歳(4)
- ふらっと九州☆東峰村(4)
- テレビ書紀(10)
- とうほうTV(460)
- 東峰村物語(5)
- 東峰村生活(17)
- 佐用町・水害乗り越え(12)
- プリズムの仕事(55)
- NPOくまもと未来(29)
- 岸本 晃の風呂敷(96)
- 全国の住民ディレクター(33)
- プロフィール(28)
- 人吉球磨(3)
- 実戦。起業家養成(1)
- 杉並・J:COM番組制作(3)
- Weblog(494)
- 地方の時代映像祭(10)
バックナンバー
2022年
2021年
人気記事