予約図書の順番が回ってきている。
感染者増加で図書館が再度閉鎖になると困るから急いで受け取りに行った。
バス通りを走ると、育てた家族が3歳くらいの時この道をひたすら駅に向かっていったことを思い出す。
子供が乗って足で地面を蹴って進むやつ。
名称がわからないから調べたら「キッズカー」「四輪足蹴り乗用玩具」などとなっていた。こういうやつ。
でもこれ、高いなあ。押し棒とガード付きで本当にDXなんだねー。
あのときは坂をどんどん下ってどこまでもどこまでも進もうとしていた。
下ったあとに登りもあるし帰りが大変だから、半分くらいで切り上げさせた。
欲求の赴くままに放置したらどこまで到達したんだろうかと、本当はとことんやらせてみたかったと今でも思う。
幸い、お財布持って出たんだろう、オモチャと子供を抱えてバスで帰ってきた記憶がある。
切り上げさせるときもぐずられなかったから、ちょうどいい案配に疲れたところだったのだろう。
ふだんは公園で遊んでいてお昼だから帰ろうと言ってもきかなくて、誰もいなくなった公園をいつまでもふらふらしていた。
無理やりベビーカーに乗せて「✖✖✖✖✖✖はね、疲れちゃったんだよ!!!」(だから帰るの)と言い聞かせたら、
疲労困憊してぐずりながら「ちゅかれたくないい!!!」(疲れてないーラストのいにアクセントを置く)と叫んでいた。
子供が自分の文法を編み出して喋るのが面白いなと、この言葉を叫んだ角を曲がる度に思い出す。
つまり・・・
おもしろいーおもしろくない
きたないーきたなくない
ほしいーほしくない
こういう否定形を「つかれた」に独自に応用したのではないだろうか。
あらためて日本語文法にのっとって分類しようと、今ちょっと考えてみたら、自分が文法なんてわかっていないことに気付いた。
おもしろいーこれは、形容詞?否定形は「・・・くない」って語尾につける?
つかれたーこれは、えぇっと、元がつかれるで、その過去形で、つかれるは動詞?否定形は「・・・ていない」をつける?
今日の記事は、図書館への道から育てた家族の思い出に進み、同居の家族の生態やら自分自身の自虐ネタを元に、
マイナス×マイナス=プラスだから育てた家族はなんとかいい人生を送ってほしいものだと結論づけたかったけれども、
意に反して珍しく学術的な話になり、それはそれで少しはモノを考えるきっかけとなって嬉しい。