今日も里山に光化学スモッグ注意報が発令された。
里山は連日の真夏日だ。
ご主人様は野良仕事が出来ないこともあり、ご無沙汰している志駒の長者さまを訪れることにした。
その長者さまは一風変わったお方で、里山の村人とはほとんど付き合いがないと評判である。しかし、ご主人様はそんな一風変わった人が大好きなのだ。
さて、志駒の山はご主人様が住む高溝から車で15分程の所にあり、志駒不動様の湧き水が出る山として知られており、秋には志駒川渓谷もみじロードで賑わう所だ。
長者さまは、20数年前に風情あるその志駒の山の一角を購入し、東京から移り住んだ。60歳の時であった。
そしてr雑木林と竹薮の山林であったその場所を、きれいな芝の庭園に作り変え、見事な楽園を造り上げた。
ご主人様は最初にその地を訪れた時、そのきれいな広い芝の庭園に衝撃を受けた。
この庭園を長者さまは一人で造り上げたというではないか。
そして長者さまのその姿も印象的であった。
80過ぎのご老人が、口にくわえたパイプの煙をくゆらせながら、はしごの上で家の壁のペンキ塗りをしていたのだ。それも涼しい顔で・・・・・・・。
ご主人様の直感がささやいた。
「このお方はただ者ではない」
以来、ご主人様はこのただ者ではない長者さまのところへ、時々通ってくることになった。
真夏日のこの日は、高台に作られた眺めの良い東屋(あずまや)でおいしいコーヒーを頂きながら、長者さまのご高説を伺った。ちなみにそのコーヒー豆はブラジルからわざわざ取り寄せたものだという・・・・・・。
続く・・・・・・
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