「熱中症には十分気をつけて下さい」との呼びかけが有線放送で流れ、この里山も、うだるような暑さであります。
朝食後、草原と化した家の前の畑をしばらく眺めていたご主人様は、やがて気を取り直して裏の竹林に向かいました。
竹林には時折そよ風が渡っており、前庭に面する居間よりはかなり過ごし易いようです。
ご主人様は所定の位置にビーチチェアーなどをセットし、ブログを書き始めました。
拙者も竹薮に寝転がりリフレッシュしております。
竹林から里山の小高い山が見えます。
山を眺めていたご主人様は、コロラドの山を思い出していました。
アメリカ大陸中西部にあるコロラド州を、ロッキー山脈が縦断している。
州都デンバーの高層ビル上階にあった春樹のオフィスの窓から、ロッキー山脈が見えた。
そのロッキー山脈の松林では秋になるとマツタケがたくさん採れた。
冬には山の各地のスキー場はスキー客で賑わっていた。
コロラドと言えば、あの男との出会いが忘れられない。
あの男とは、殿(との)のことである。
殿については今までに断片的にご紹介しているが、そろそろ、彼の波乱万丈な人生について書きたくなってきた。
アメリカの、いわば片田舎の町で、一人の日本の男が奮闘している。
地位も名誉もカネも要らぬと言い、世のため人のために生きている。
アメリカへ渡った日本の男としては、かなり珍しい生き方であろう。
何故、そのような生き方をしているのか?
何故、そのような生き方をするようになったのか?
この男の数奇な人生をたどってみたい。
中島みゆきが唄う「地上の星」が、竹林に流れて始めた。
♪風の中の昴、砂の中の銀河、みんなどこへ行ったーーーー
続く・・・・・
「コロラドの男」すなわち本間学氏の現在の活動状況については、同氏のHP「日本館総本部」で紹介されていますので、ご関心のある方はこちらからどうぞ。
http://www.aikido-nipponkan-japan.com/
(耕一物語につきましては、しばらく休刊致します)
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