子曰く、参や、吾が道一以てこれを貫く。曾子曰く、唯(い)。子出づ。門人問うて曰く、何の謂(いい)ぞや。夫子の道は忠恕のみと。
「いつもって、これをつらぬく」あるいは「おこなう」という読み方もある
◯愈先生曰く「一は強調。英語のdo、何故、仁以貫之といわなかったのか。言ってしまわないところが良い。参は唯とだけ答えた。孔子と曾子の以心伝心である」と。
白隠禅師はこの言葉が好きだったといわれている。
◯忠恕は「まごころと思いやり」即ち「仁」。曾子(参)は、門人にあえて分かりやすく言った。
◯日種譲山老師筆「一以貫之」。京都市興聖寺住職。臨済宗興聖寺派本山。
◯禅は「坐禅を以て之を貫く」。一生を貫く何かが欲しい。定年退職後、子育てが終わった後もできること。