サンチョパンサの憂鬱

昼下がりのサンチョパンサ(2)……フェミニズムについて…

フェミニズムについてNHK教育テレビがやってた。

上野千鶴子さんともうお一方の東大の先生を中心に偏狭で頑迷な男社会の弊害をアカデミックに解き明かしていた。

一つ一つの何故?に対して頷かざるを得ない話ばかり。『明るみに出なかった女性の不自由』はなるほどこうやって語られて分かるなぁ……と思った。

大杉栄と伊藤野枝……アナーキズムと自由主義。

28歳で夫と共に憲兵隊に暴行の末扼殺された女性の強烈、果敢なる自由の希求の凄み。
彼女が内務大臣の後藤新平へ宛てた長文の抗議の手紙に見る一人の人間の女の尊厳とその自負。

闇に潜む性的な暴行や虐待の地獄……トラウマの問題など考えさせられることは多かった。
その他、避妊をしない男の子達とそれ故のシングルマザー問題などなど……も。


ここからは……あくまでも何処までも私見であるとお断りしての話です。

一方……何故?男達はそこまで無理解に徹し、頑に女達を圧迫して生きるのだろう?そんな疑問が強く頭をもたげて来るのである。

そんな苦痛を女性に押し付けている事からくる『男達の不自由』の何故?である。
僕は……男社会などと言いながらも?『とても辛そうな男達の無理』を常々感じている。

僕などは結婚の時に共働きを条件に出したくらいの意気地なしの男だから?比較的楽に生きて来たけれど……。

女性達に不自由を押し付けている分、写し鏡のように男達もまた『不自然な無理』を囲っているのである。

『出来ません!』と口が裂けても言えないストレス。一言吐けば見下げ果てた奴という烙印を押されかねないプレッシャーに押し潰されそうな日々を男達もまた生きているのである。

なるほど女達の被害者意識は事実に基いて醸成されているものだろう?と思う。
しかし、男達の『虚勢を張っている無理』からくる強いストレスもまた現実なのである。

女性が不自由を感じ、生き辛さを抱え込む。
と、同時に男達はその思い込みによる虚勢の無理が祟って強いストレスに晒されている。

フェミニズムの問題は……男対女の二項対立で思考するんじゃなく……今や、男と女の共作、合作によって出来上がってしまった問題と捉えたらお互い随分と楽になるんじゃね?……と思うのである。

プーチンが、北のチャングン様が……今、とても辛そうに苦しそうに映るのは?……人に不自然な理不尽を無理強いしているからに他ならない。

女性達に不自由を無理強いしてる男側の不自然さは同時に自分達を同じだけ痛め付けているのである。
フェミニズムは女達の権利確立と開放の問題であると同時に……長きに渡って男達を苦しめて来た虚勢の義務感からの開放問題でもあるのだと僕は思うのですが?……。

決して僕はNHKの回し者じゃないけれど……これまたドラマ『引きこもり先生』のファーストシーズンのラスト近くで女子生徒が放った一言が印象的だった。

『私達子供のことの前に……』、『あなた達大人は幸せなの?』……、
『先ず、あなた達大人が幸せになってよ!!』……だった。

女達の抱える不自由、コレを解決するには同時に……、男達の抱える『虚勢を張った張り詰めたプレッシャー』の構造の解消無くしてあり得ない話だと思う。

男女のどっちが?の問題じゃなく……男女双方向に影響し合っているお互いの『無理と不自然な役割』を『考え合い話し合う』事が……なきゃ『有意義な変化はし合えない』んじゃね?……と。

勿論……現実社会の制度運営上の『女性性の不当な扱いによる不利』って奴は当然解決しなきゃならない義務を男側が背負っていることは申し添えておきたい。

若い女達……がデートDVの被害に合っている一方で同年代の男達を萎縮させ……パパ活なんて称して『出来合いのオヤジ』に走ってる。
そのインスタントな幸せ?はやがては自分達に取り返しのつかない不幸として還元されるんじゃね……?

何時の世も男と女の関係は写し鏡の様にお互いの真実を写し合う関係であることは変わらないと僕は感じます……。
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