サンチョパンサの憂鬱

男と女……何を以てアピールするか?

男と女の関係ってのは人によって千差万別だろう……。一番シンプルで原点的なのは会ってヤルだけっていうセフレかな?……動物学的で小脳ばかりでの活動に近い。

出会ってから徐々に相手の価値観に驚いたり、感動したりなんて大脳が反応しての人間的な高度な判断で結ばれるっていう人間ならではのモノもある……。

そうやって関係が高度になるほど厄介も増え揉めれば面倒臭い手続き的な時間も必要となる。
そうやって……手っ取り早く結果をっていうのは難しくなる。

食事の進化も同様……生肉をそれぞれ直接手から咬み切って食べてたのが皿に取り分け、お箸やナイフフォークで口に運ぶ様になる。
椅子やテーブル、部屋の調度品と雰囲気なるものも必要で当たり前となる……。

んでね?何が言いたいか?……一昨年のバイトテロってどうよ?と思ったのでした。

今一番の便利ツールのSNSに乗っけて『変わった事』やれば受けるぜ!となって短絡的に即実行しちゃうという単純脳……。
小学生低学年から始まる自己主張ととてもよく似てる。

幼少時代にして既に『変わった事』を即やってしまう、自己顕示欲だけが先走ったおバカって必ずいるもんだけど……。
そして大抵周りから失笑されホンモノのおバカ認定されるんだけど……。本人はその評価が何故なのか?理解できてない。

良くも悪くも人間の脳が進化してしまった以上……人間としての表現もその評価も最高の脳を駆使した高度なモノをヨシ!とする様になったのは必然……だと思う。

『欲望の実現』にのみ心奪われると……表現の為の手段や方法、その完成度を吟味する事なく……『やっちまったなぁ!』って事になる。

日頃の報われぬ鬱憤。その解消先に恵まれない立場はよく分かるけど……。
だからこそね……只の『目立つ』じゃなく……『どうやって』『どの様に目立つか?、際立つか?』を大脳で『しっかり吟味』してから演って欲しかったなぁ……と。

手間隙を省く事ばかりに夢中になってしまい、……完成度に拘ればどうしても手間隙を必要とする事を忘れたのか?知らないのか?

自己制御とか抑制を効かせるという『人間ならではの判断力』を駆使しないと……生身の人間ってこうも愚かに、見事に自分の欲望によってコケにされちまうんだな?……と悲しい気持ちになったのでした……。
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