本当の意味で立派なというのとは訳が違い……『立派な積もりの人』の話である。
そんな人を疲れさせる立派な積もりの人と接していると……その人が自分の何を立派と考えているか?……底浅いからか?直ぐその自慢ネタが透けて見えてくる。
吹聴し、誇張している部分がその人の自慢ネタなんだけど……その拠り所となっている部分が恐ろしく無防備に露呈しているのである。それは通りで全裸になって股おっ広げてる位に恥ずかしいのだが当人にその自覚なんて欠片もない。だからそんな人はとてもツオイのである。
ご立派ネタは属してる会社名だったりその役職だったり、足繁く通う飲み屋での人気者振りだったり、
酒についての浅はかと気付かないミニ知識だったり……と人によって種々様々だ。
人に良く見られ立派と評価されたいのはある種、人間のカワイイ所だけど……限度を知らないご立派を演る人は『人を疲れさせる正体』を隠し持っている。
それは……劣等感だ。
そんな人達には意外にも、とても『強い劣等感』が住み着いている。
その劣等感から来る不安感が……ご立派振りを際限無くしつこくさせるのである。
あなた……それしかないの?といった風情で何時間でも延々続くご立派劇場となる。
悪気無くとも、そのご立派ネタのカテゴリーでその人を凌駕してしまう話一つ誰かがすれば……『僕、私、オモシロクナイ!』とあからさまに意思表示……憎悪といえるレベルでその話題の主に対して悪感情を焼き付けるといった流れとなる。
拘る?なんて高尚なレベルで作ったメニューも内装も皆無である。
こちとら……もっと幼稚な好奇心レベルで、ガキが隠れ家基地を作る感覚そのもので内装もメニューも考えている。こうすりゃオモシロイぞ!だけなんである。
ご立派族のブランド人間『ジマンシー氏』が自分の自慢ネタのツボよろしくそれと同じ感覚でお店のスタッフに対する誉め殺し地獄となる場合も多い。
誉められれば誉められるだけで……恐縮地獄に身を置く羽目となる。
自分の人格がテキトーな事を知る我が身は縮み上がり恥ずかしさの余り……消え入りたくなっちまうのである。
こちとら……とてもとてもご立派じゃないけ
ど必要以上に卑屈でもない。
若い奴が……どちらで?修行を?なんてやって来るけど仮にパリのマキシムでなんてこっちが応えたらどうすんの?そんなの堪能したことおありなん?……こちとら無闇矢鱈に人を傷付ける趣味は無いのよね……ご立派君。
ソコントコ察してくれないかなぁ?