サンチョパンサの憂鬱

四面楚歌の後に……

人が一番絶望的気分に陥るのは……本当のドン底に落ちる直前の時である。
不安がありとあらゆる不吉なイメージばかりを想起させどう足掻いても統一した筋道が見付けられなくなる……。

いざ……本物のドン底に辿り着くと妙にサバサバしたメンタルがやって来る。
選択肢が無いのだから……悩み様がないのである。
様々な人の悪意の副産物が頭上にパラパラと降り注ぐけれど、ソレさえ何の気にすらならなくなる。

ソコでそのまま終われるメンタルなら救いがある。スッキリと全てが明らかになり、『純粋な諦め』に到達できるからである。

そこでも未だなお反発し、復元しようとするメンタルの持ち主もいる。
苦しむ事が……趣味ですか?と聞きたくなる様な人間である。

ま、ソレが僕なんだけど……。
ドン底の闇に目が慣れてくると……真っ暗闇の中に一点、闇の中にウッスラと道筋みたいなものが見えてくる。

ソレ以外にアテもなく全力を振り絞りソレを道とすべく悪足掻きが開始される。
非効率この上ない取り組みが再開される訳だけど……。

暫くするとその道筋は『これからのコンセプト』を有する計画としてモチベーションされる様になる。

そんな暗闇で見付けた道筋は今までをランクアップするであろう優れたモノなのである。それを確信出来るモノだから余計に苦しむ事になる。

一つ素晴らしい兆候がやって来て気持ちが昂るけれど……直ぐまた4つも五つも暗闇に引き戻されるマイナスな事象が起きる。過去のマイナスの積み残し達である……。

この時がドン底に落ちる前よりもっともっと苦しい。下手に希望の欠片が見える分、苦しみは倍加するのである。
メンタルは大きな振れ幅で希望と絶望を往き来する……。

自分のしつこさが恨めしくなる。
諦めない自分が間違っている?
イヤイヤ、前だけ見て進め!……自分の限界が自分のメンタルに委ねられている?
そのプレッシャーに押し潰されそうな感覚……。

凄くイヤらしく冷酷な天の試験なんだと思う。
ソレが分かるなら止めれば負けである。ソレが分かるなら克服出来る筈なのだ!と過去の経験が自分を許るしてくれないのである。

未だに、そんな自分との勝負をしている僕は……きっと幸せなんだと思う。

昔むかしの僕の文章……『自分を許すのは演れるだけの事を演った』後である!
そうしないと自分を許せない筈である…とあった。

しかし今、下手をすれば自分を許したくなる自分がいる……。





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