サンチョパンサの憂鬱

ローカルスターの横暴

ま、何処にも居るのが鳥なき里のコウモリって奴だ……。
手頃の町で手頃の仕事をこなす。
少しばかりの如才のなさで『この辺ではそこそこ』って稼ぎ……。
そして何かにつけて目立ちたがる。

そんなローカルスターってどんな話をしてても気が付けば必ず『オイラの話』に持っていく。

一方で強かに遠くの時間を設定して、成るかならないか?自分でも定かではない目的を見据えてジックリ進む奴もいる。

人の目なんぞ気にしてる訳にもいかず自分の不安を払拭しながら少しずつ少しずつ前に進んでいる。

すごい長い時間が流れた後……突如?といった趣でその人間に評価が集まる時が来る。

ローカルスターの様に大袈裟に騒いで見せたりしないから……周囲はえっ!そんな事してたの?ってな驚き方になる。

そんな人間はエリア限定などしない、全国区は当たり前、探してもそんな仕事をしてる奴はそうそういないからだ。

ローカルスターとその取り巻き達は、何が凄いのかさえ定かではない。理解の容量を超えた世界だからだ。
彼等は『分からない事・理解出来ない事』は価値がない!というカテゴリーにまとめてぶち込んで無かった事にする。

得意満面で過ごし来た故に、ソイツの仕業を認める訳にはいかない。
揶揄と中傷をもって引き下ろそうとするものの『次元の違い』は如何ともし難く……ホゾを噛むの図に落ち着く。

地方と大都市との間にそんな構造がある様に……日本と世界の間にも同じ構図のローカルスター……スターに毒づくのパターンがある。
青色発光ダイオードの中村氏はそんな成り行きで日本を捨てた。

凡庸なる人達は……自分の理解を越える偉業を認めない。

自分より少しばかりカネを持ってるとか『ここら辺では』気が利いてる?とかそんな程度を持て囃すのである。どれだけ凄いか彼等にも理解できるからだろう……。

中村氏を疎んじる日本勢は……彼からパスポートを取り上げるという愚挙に出て嫌がらせをエスカレートさせた。
嫉妬ってそこまでやれば自分が惨めになろうものを?……と思えど彼等は止めない。

そんな嫉妬は例え無関係であろうと対象を親の敵よりも憎めるものらしいのである。

戦時中、数千人のユダヤ人を命のパスポートで救って世界から尊敬を集め続けた杉原千畝さんの名誉を外務省が渋々回復させたのは戦後数十年過ぎてからの事だったし……。

確かに……ローカルスター崇拝が丁度良い位の鳥なき里は其処ら中に点在している。
そんな文化を放っておいて町おこしって言ったって……無理があるよね?

今まで無かったモノを構築するって鳥なき里じゃ育たない。
そんな人がそんなモノを持ち込んだ途端にコウモリと取り巻きが叩き出すからである……。

僕は『日本人という奴はね……云々』の日本人批判は大嫌いである。

中村氏も杉原千畝氏も立派な日本人なのだから……。
僕達おバカは……世界に誇れる日本人を大切に出来る『賢いおバカ』にならなきゃならないって思うのです……。
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