前回の青梅丘陵から、標準コースタイムで歩けるようになることを具体的な目標にすることを決めました。前回は標高差250m、コースタイム3時間20分でした。それで今回は、少しだけ高く長くして、標高差480m、コースタイム3時間55分のコースを設定しました。武蔵五日市駅からつるつる温泉行バスに乗って、白岩滝下車。そこから歩き、麻生山~金比羅神社~武蔵五日市駅というコースです。
2022年1月27日(木)
▲9:01。武蔵五日市駅です。ここからつるつる温泉行バスに乗ります。SLの外見をしたバスに乗れるかな、と思っていましたが、残念ながら普通のバスでした。
▲9:25。白岩滝バス停で下車すると、すぐに標識がありました。ここから950m先のようですが、昭文社の地図では30分もかかることになっています。せいぜい20分ですよね。実際、僕は18分で着きました。
▲9:37。林道終点です。ここからは真正面の山道に入って行きます。
▲9:39。白岩滝までは遊歩道が整備されていました。左の階段を上って行きます。
▲9:43。麻生山への登山道は右なんですが、左の橋を渡ると白岩滝の真正面に立つことが出来ます。観瀑台ですね。
▲9:49。その観瀑台からの白岩滝。2段に落ちているのですね。解説板には下段の滝は8.5m、上段の滝は12mとなっています。この2段の滝を見上げるような位置で、雨乞いの儀式が行われたそうです。
▲9:53。ここから沢沿いに遊歩道が続いているのですが、この先で山道が崩壊していて、通行禁止になっていました。
▲9:55。右の小尾根通しに遊歩道の巻き道が付いています。ピンクのテープがたくさんぶら下がっています。よく踏まれた道のようでしたから、遊歩道よりも昔から歩かれていた山道なんだと思います。
▲9:58。その証拠に祠も祀られていました。人々がよく歩いていた場所なんでしょうね。
▲10:03。通行止めになった遊歩道の反対側に出ました。この柵の向こう側から左下の沢に下りるしっかりした道がありました。
▲10:10。階段を上って、林道へと出ます。
▲10:11。林道を左へ少し歩くと、このガードレール(橋なんです)の右から下へ降りるんです。この林道を左へ進むと、麻生山東尾根の登山口があるようですね。日の出山の会が設置した道標ですが、東尾根のことを「困難な急坂」と書いてあります。そっちを歩きたいのは山々なんですが、今日はコースタイムの分かっている一般登山道を歩きます。
▲10:18。先ほどの日の出山の会の道標によるとこちらの一般登山道は「割となだらかな道」なんだそうです。確かにそうですね。
▲10:28。白岩滝の解説看板にも巨岩Big Rockと書かれていました。おそらくこの岩のことでしょう。10m近くありそうな巨岩ですね。近所の公園にこのくらいの巨岩がデ~ンとあったらいいですね。
▲10:39。植林の先に明るい場所が見えますね。峠でしょうか?
▲10:43。峠と言うか、広い場所に出ました。麻生平です。眼の前には1ヶ月前に歩いた日の出山から東に延びる尾根が見えています。
▲10:45。麻生平は林道なんですが、ここだけ広場のようになっています。左の道標のところに登って来たのです。ここからは写真の中央から右上に登っている登山道を歩きます。
▲10:51。見覚えのある電波塔が見えました。梅野木峠のそばにありました。
▲10:52。1ヶ月前は三室山から向こう側へ降りました。御嶽駅から高峰に登る高峰北尾根もS子と二人で登ったことがあります。
▲10:56。麻生平から麻生山へ登り始めます。
▲11:00。葉が落ちた枯れ木の山ですから、明るくて暖かでした。
▲11:06。麻生山794m山頂です。登山者がひとり休んでいました。
▲11:25。山頂で大休止しました。この日初めての大休止です。休んだ最後に山頂から見える景色を撮りました。三室山から続く登山道を降りて行くと、琴平神社に至ります。送電鉄塔のすぐ右側だと思います。青梅市街地の左側に見える丘陵地が青梅丘陵ですね。前の週に歩いた場所です。
▲11:26。東の景色も望遠で撮ってみました。左端の白く光っているのは西武ドームだと思います。中央に薄茶色の線が横に広がっていますが、これは横田基地なんだと思います。もっと空気が澄んでいればよく見えるんでしょうけどね。
▲11:27。麻生山の山頂を僕は初めて踏みました。金比羅尾根は何度も歩いているんですが、その尾根からは少し離れて聳えている山なので、いつも登らずに通過してたんですよね。いい山ですね。
▲11:34。麻生山を下っています。急な下りです。振り返って写真を撮りました。
▲11:37。麻生山から降りて来て、このまままっすぐ進めば東尾根です。日の出山の会の標識にあった東尾根ですね。いつか歩いてみたいと思います。この日は右に向かいます。
▲11:41。金毘羅尾根の登山道と合流しました。金毘羅尾根を縦走するのなら、本来は麻生山経由が正しいのでしょうが、これまで僕も麻生山は省略して、日の出山への巻き道を歩いていました。麻生山は不遇の山ですね。
▲11:53。金毘羅尾根は歩き易い登山道が続きます。ところどころ、陽当たりの良い暖かい場所も多いですね。
▲11:58。北側が開けたので写真を撮りました。右側の山は三室山ですね。
▲11:59。その北側が開けた場所です。この場所の景色で、昔のことを強烈に思い出しました。こんな奥多摩の低山が本格的雪山になったことがあったのです。
▲2014年2月10日。上の写真と同じ場所です。この日のことはよく覚えています。
上の写真の時のブログがこれです。
奥多摩の低山が完璧雪山に変貌! 雪山遭難に接近遭遇した金毘羅尾根ハイキング?
関心ある方は読んでみてください。
▲12:00。振り返ると、麻生山が見えました。
▲12:05。右の道が金比羅尾根、左の道は真藤ノ峰543mや勝峰山454.3mを経て、幸神へと下る山道です。
▲12:36。こういう感じの登山道がよくありますけれど、かなり人が手を加えた登山道に思えますね。
▲12:37。桜の幹だとは分かるのですが、何桜なんでしょうね? 多分、ヤマザクラだとは思いますが。
▲12:38。楢の木の仲間だとは分かりますが、何楢なのかは分かりません。とにかく、ドングリの木ですね。
▲12:40。宇江敏勝氏の本で読んだような気がしますが、檜を急斜面に植えるのは良くないそうです。この写真の中に檜の枯葉がいっぱいこぼれています。檜は葉が枯れると、米粒ほどの大きさにパラパラと細かく分かれてしまいます。急斜面だと、雨が降るとその米粒大の枯葉が全部流されてしまって、斜面の土壌を保持できないのだそうです。
▲12:42。それに対して杉の枯葉はバラバラにはなりません。
▲12:48。低山ですから、杉や檜の植林だらけです。手入れが行き届いていると、綺麗ですよね。
▲13:09。右の斜面は伐採も終わり、植林も終了したようです。若木を鹿に喰われないよう、柵で囲っています。
▲13:15。いつものこの場所に来ました。橋の下には林道が通っているんです。左へ降りて行くと、アジサイ山に出ると思います。
▲13:19。昭文社の地図でも、468m標高点を金比羅山としています。でも、金比羅という名前はインドの王舎城の守護神クンビーラが日本の四国に降り立った際、仏法守護の神「金比羅大権現」と称したことに由来しているそうです。この写真から左上に登ったところにある山頂にも行ったことはありますが、そんな宗教的な雰囲気は一切ありませんでした。僕はこの標高点は金比羅山ではないと思っています。
▲13:25。じゃあどこが金比羅山かということですが、この岩場の上あたりが金比羅山だと思っています。琴平神社のすぐ裏です。
▲13:28。琴平神社です。この裏が岩場になっています。
▲13:45。この東屋でこの日2度目の大休止。眼下には五日市の街並みが見えています。
▲13:50。琴平神社周辺は公園のように整備されています。春から初夏にかけては様々な木の花が咲くようですね。
▲14:06。里に降りて来ました。
▲14:18。萩原タケ(1873~1936)五日市に生まれ、看護婦となる。日露戦争などに従軍し、1910年には日本赤十字社病院看護婦監督に就任。1920年には第1回フローレンス・ナイチンゲール記章を受賞。彼女の生涯を称えて「日本のナイチンゲール」と呼ばれています。
▲14:31。武蔵五日市駅に戻って来ました。
この日はコースタイムの105%かかりました。青梅丘陵の時と比べると、かなり良いパーセンテージです。でも、このコースタイム表記の厳密性はさほどないでしょうから、今回割と良かったからと言って、喜べるわけではありません。それに、休憩時間込みでは130%かかっていて、青梅丘陵の131%と同じでした。昔はS子と二人で歩いていても、休憩込みでほぼコースタイムで歩いていましたから、まだまだ遅いです。