この日の飯能市は一日中晴天で暖かなとても素晴らしいクライミング日和でした。天覧山からは富士山も見えていました。
2022年12月7日(水) 天覧山平日岩トレ№9
▲10:46。HTさんにとっての最下部岩場トラバース10往復はウォーミングアップとしてのルーティンになっています。
▲11:04。左端のちょっと難度の高い箇所も問題なく、スムーズです。
▲11:09。HTさんは着実に伸びています。トラバース10往復のタイムは26分34秒68でした。ただ、これは僕がストップウォッチを止めるのに手間取ってしまいましたから、実際は10~20秒ほど早いです。ですから、1往復平均2分38秒くらいでしょうね。ついにと言うか、簡単に大幅に3分を切ってしまいました! 凄い!!
▲11:49。続いて、小ハングルート4級+をトップロープで3回登ってもらいました。
その後、僕がリードし、ヌンチャクをセットしました。一番上のプロテクションはハーケンにセットしますから、さらに上のリングボルトにも連結して、補強しておきます。
▲12:17。続いて、トップロープ状態のまま、HTさんのハーネスから後方へ垂らしたザイルにヌンチャクを掛けていく、リードの真似ごとをしてもらいました。
本来ならば、リードしているザイルに確保者がいて、トップロープの方はただ単に念のためのような感じでバックアップしていればいいのですけれどね。平日で二人だけですから、仕方ありません。
▲12:25。続いて、ヌンチャクのプリセット状態のままでHTさんがリードします。
▲12:26。核心部のヌンチャクにザイルを掛け終わると、僕もひと安心。
▲12:27。右足も真上に上げて、その後、腰の前のスタンスに立ち込めばほぼ終了です。まったく不安なくレッドポイント!
▲12:35。再度同じことを繰り返してもらいました。
▲12:36。こちろん問題なくクリア!
HTさん、人生初のリードだったのかな? もちろん、数多くトップロープでトライした末ですから、ほんの初歩的な一歩に過ぎませんけれどね。それでも大きな一歩です。
最初のころは、トップロープでビンビンに張ってもなかなか登れませんでした。それをレッドポイントするようになるのですから、素晴らしいですね。そういう成長に立ち会えるのも嬉しいことです。
昼食後は鏡岩へ。小ハングルートの時もそうでしたが、鏡岩の際もHTさんは必ず僕がトップロープをどのようにセットするのかを見に来ます。近々、HTさんにもトップロープのセットを任せることもあると思います。HTさんが残置ハーケンをひとつ見つけてくれましたから、岩角の代わりにそれを使います。他には木の根っこと、獅子岩基部のハーケン、3ヶ所を使用します。
▲13:39。HTさんはまだノーテンション(ザイルにぶら下がらずに)で登ることは出来ていませんが、少ない回数のテンションで登り切ることが出来ています。鏡岩の完登も近いことでしょう。僕も2回登りました。2回ともノーテンで登れたので嬉しいです。
最後に、トラバース岩へ行きました。まずは僕が2往復トラバース行ないました。10往復できる持久力は現状ではないと感じていますけれど、僕も頑張ろうかなと思います。
HTさんは前の週に課題となった4つの関門がやっぱりまだ未解決。それぞれの課題をひとつひとつチェックしていきました。第1関門は、やっぱりまだ左手を離して下のホールドを掴めません。ここは体全体のバランス、とりわけ右足の安定度が弱いのかなと思います。第2関門は右足を置いた場所を左足に置き替えるのが課題でした。これは色々と工夫して、解決。第3関門はコーナーでの移動です。右足左足のスタンス移動をスムーズに行なうことが鍵ですね。ここの課題は手数が多いですから、まだ完全解決とは言えませんが、解決の糸口は掴めましたね。
▲15:53。第4関門は最後の前傾壁での移動からのアンダーホールドを掴むまでです。腕力に頼ることなく、腕にかかる力をセーブしつつ、足でもしっかりと支えることが必要です。ここも最終的にはやり方自体は解決していますが、今一歩力不足ですかね。次回には行けると思います。
▲15:59。第4関門の最も辛いあたりですね。右手を下ろして、左足を右足より先に出し、左手も右手の先に出してアンダーホールドを掴むのです。前傾壁でのムーブが連続しますから、腕や指の持久力が試されます。
HTさんにとっては第1関門が最大の課題のようですね。第2は解決済み、第3~第4は筋力と持久力とバランスとムーブなどトータルの能力が絡んで来ます。それも、すぐに解決できると僕には感じられました。
この日はHTさんが早く帰らなければならない用事がありましたから、いつもより小1時間早く終了。大切な反省会はいつも同様に時間を確保しました。