ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

天覧山平日岩トレ№8 ――― 1日中、トラバースしました

2023年06月21日 | 岩登りトレーニング

前夜の2時ころまでが降る予報でしたから、翌朝には乾く岩場もあるだろうなと思っていました。でも、予報通り2時ころには止んだ雨なんですが、再び朝の8時ころから2時間ほど弱い雨が降ったのでした。中腹の公園で合流したHTさんと僕は直接最下部岩場へ向かわずに、トラバース岩、蛇岩、鏡岩と見回りながら最下部岩場へ向かいました。蛇岩も鏡岩も濡れています。でも、トラバース岩は乾いていました。トラバース岩は周囲を樹々で覆われていませんし、陽当たりも良く風通しもいいので乾き易いのです。最下部岩場はというと、びしょ濡れではありませんが、湿っていました。上部の方は黒光りしていますから、びしょ濡れのようです。

 

2022年11月30日(水) 天覧山平日岩トレ№8

▲11:32。「今日はどんな風にトレーニングしようかな?」と考えていると、HTさんがトラバースを始めています。

 

▲11:46。核心部の左端以外は岩が湿っていても、さほど問題はありません。HTさんが左端に来た時、落下しました。濡れているので、しっかりと掴めなかったのでしょう。HTさんはそんなことにお構いなくトラバースを続けています。「10往復するの?」と聞くと、「する」との返答。本当に熱心ですね。

 

▲11:51。僕もHTさんの4往復目からタイムを計り始めました。ですから7往復にかかった時間しか計れませんでした。29分17秒32です。1往復にかかった時間は4分11秒05ですね。湿った岩でしたから、滑らないように気を付けながらトライした割には良いタイムだと思います。

 

HTさんは10往復でウォーミングアップを終え、僕はストレッチや柔軟をして整えました。それで向かった先はトラバース岩。午後の全時間をトラバース岩での練習に費やすことにしました。まずはお手本として、僕が左から右、続けて右から左と、1往復しました。(自分でも、それが出来たことが嬉しかったです)

 

▲12:51。次はHTさんの番です。数ヶ所で繋がらない場所を抱えながらですが、左から右への片道トラバースをまずは実行。写真は片道トラバース終了後、右端で休憩するHTさん。

 

それからは出来なかった箇所をHTさんは関門と称し、その関門の解決に取りかかりました。それを日没まで時間を掛けてじっくりと取り組みます。腕や指の筋持久力が相当増してきているようで、当然パンプはしているのですが、最後まで使えていました。最下部岩場10往復トラバースの賜物だと思います。

 

▲13:07。スタートから両足とも1歩ずつすすんだ状態。第1関門の直前ですね。

 

▲15:02。ここが第1関門です。僕がモデルになって、第1関門の説明をしますね。この写真から赤丸で囲んだ左手を動かすのをHTさんは怖がるのです。右足が滑ってしまうような感覚があるのでしょうね。トラバース中ではここが一番高い位置になりますし。

 

▲15:02。左手を前の写真の赤丸の位置から下の赤矢印で示しているホールドまで移すのです。

 

▲15:02。この写真の赤丸の位置までですね。

 

▲15:02。前の写真から足を下ろし、左手を右手のホールドに揃えます。そして、右上のガバホールドを掴むんです。この辺りはHTさんは大丈夫。

 

▲15:02。ここが第2関門です。ここで難しいのは足の運び。前の写真から両足(とりわけ右足)を、いかに移動させるかがポイント。最終的な右足の位置がなかなか決まらなかったのですが、位置さえ決まれば第2関門は解決です。

 

▲15:04。この写真からは第3関門。コーナーの移動です。まずはコーナー直前の足の移動がポイント。

 

▲15:04。前の写真の右足の位置に左足を運びます。

 

▲15:04。右足は1段下のスタンスに移します。(今の僕はこの一連のムーブを簡略化して、3つ上の足の位置から直接下の写真に移っています)。手はコーナーの自分のお腹あたりの位置にあるガバを掴みます。

 

▲15:05。左足をクロスさせて、右下のコーナー直下のスタンスに置きます。左手も右手のそばを持って、両手で支え、左足を軸に体を沈めて行きます。ここまでが第3関門ですね。

 

▲15:05。第3関門を通過した直後から第4関門のスタートです。第4関門はパワー系ムーブが続きます。

 

▲15:05。左足も比較的ピンポイントなんですが、右足も赤丸地点にしっかりと納めないと滑り易いです。手の動きですが、この写真からはまず右手を斜め上のホールドに移します。続いて、左手を右手が持っていたホールドに移し、続いて右手を右下へと移すんです。

 

▲15:06。この写真の右手が角のホールドを掴んだら、左足をこの写真の位置まで移動させ、左手でこの写真のようにアンダーホールドを掴みます。そして右足も移動します。これで第4関門は終了ですね。

 

▲15:44。HTさんは黙々とトラバースにチャレンジし続けます。

 

▲15:49。第1関門は心理的な関門で、恐怖感を克服しなければなりませんから、ムーブが分かっただけでは解決できません。この写真は第2関門ですが、ここは足の位置、とくに右足の位置が分かれば解決できます。

 

最終的には第1関門にまだ不安を残していますが、第2、第3、第4関門はムーブ等解決できました。次回には4つの関門を繋げて、片道トラバースを完成させたいものですね。


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