2013/1/27 O橋君との約3ヶ月振りの山行です。10月に越沢バットレスへ行って以来。
彼にとっても久し振りの山行、しかも久し振りの岩トレです。二人で日和田へ行きました。
▲今日のO橋君はアイゼントレもしようと張り切っています。まずはアイゼンを付けずに登山靴でリードに挑戦! 男岩南面の易しいルートからスタートです。手袋もまだしていません。10:43ころ。
でも、いつもとちょっと雰囲気が違いますよね? そうです。人が少ない! 右にザイルが垂れていますが、そのザイルでトレーニングしている中高年男性3人組のほか、もう一人どこかしらで誰か登っていたかなぁ、といった程度。完全貸し切り状態でした。
▲1本目を無難にこなせたので、2本目はもう少し難しいルートに挑戦しました。男岩南面左下のフェースです。ほぼ垂直ですけれど、かっちりとしたホールド、スタンスがあります。4級くらいでしょう。11:11ころ。
▲2本目のルート、上部も直上しました。1本目はこの写真の左から回るようにして抜けたのです。11:17ころ。
▲僕がフォロウして二人とも岩場の上に着いたら、懸垂下降で下に降ります。日和田にはどなたが設置して下さっているのだか、立派な懸垂下降用支点が幾つもセットされています。
写真の太いリングがそうです。日和田ではこれが懸垂下降専用になっています。11:31ころ。
▲僕のPAS(Personal Anchor System)です。短めにセットした状態ですから、こんな感じ。セルフビレイ用のリングボルトのほか、ワイヤーにもカラビナをかけています。11:31ころ。
▲3本目は僕がリードです。男岩南面左の易しいルート。フォロウするO橋君はアイゼンを装着し、手袋をはめて練習です。12:01ころ。
▲男岩西面へ懸垂下降しましたが、御覧のように誰も登っていません。12:08ころ。
▲4本目も僕がリード。男岩南面中央の凹角~クラックのルートです。O橋君にとってはアイゼンの使い方の練習になる良いルートかと思います。(そんな僕はゲレンデでアイゼントレをしたことがないのですが)
写真は僕がリードして設置したビレイシステム。左端はメインザイルからのセルフビレイ、中央はPASによるセルフビレイ、右はO橋君につながるセカンドをビレイするための上方へのプロテクションセットです。自分のATCに繋がっていて、O橋君をビレイします。12:20ころ。
▲日和田のローカルルールのひとつに「ヘルメット着用」があります。ご免なさい! ヘルメットを一人が忘れてしまいました。という訳で、トップが着用し、セカンドは着用していません。
写真は上部クラックを登るO橋君。ここでは通常、右足を斜めのスタンスに押し付け気味に置いてフリクション利用で登るのですが、アイゼンではフリクションはほとんど活用できません。小さくてもアイゼンの前爪がひっかかる小さなスタンスを探すのですが、なかなか見つからないようでした。結構苦労したのち、何とかフォロウ。12:31ころ。
右下の足は僕ですが、まだムーンスターのジャガーを履いていますね。まだ余裕で大丈夫です。
▲昨年11月4日に登ったフレークルートをO橋君にリードしてもらいました。もちろん、アイゼンではなくクライミングシューズに履き替えています。昼食後の13:25ころ。
4級+です。下部は男岩南面の右端カンテの回り込んだところ、向きとしては東面とも言える壁を登ります。後でフォロウして分かったのですが、この下部の岩場には一日中まったく陽が当たっていません。氷のように冷たい岩でした。フォロウの僕が冷たさに耐えきれず、手を離せる楽な場所へと逃げてしまうほど。
▲フレークルートの核心部、これがフレークです。13:32ころ。
O橋君は3ヶ月振りの岩トレだということに加え、アイゼントレもしたので、普段以上に腕に負荷が集中していたようです。彼なら楽に登れるはずの前傾気味のフレークに手こずっています。20分近く格闘していましたが、断念し、左へと逃げました。
フォロウする僕もあまり調子が出ずに、苦労しました。昨年の11月にはリードしているのに。
▲この日6本目のルートは男岩西面アンダークーリング5.7(個人的には5.6くらいだと感じています)。O橋君のリードです。先ほどの苦労はどこへやら、アンダーホールドを掴まえる核心部を快調にリードします。14:18ころ。
僕は何故だか、腕がパンプ状態。O橋君なら分かるけれど、何故に僕がパンプするのでしょう? フォロウの時、下の核心部でザイルにぶら下がってしまいました。その時まで僕はまだ運動靴を履いていたのですが、ついにクライミングシューズに履き替えました。それでなんとか突破。
▲上部は膨らんだ前傾壁の真ん中を登ります。いまO橋君がいる所を直上するのです。ほんの少し、体ひとつ分くらい右へ逃げたようでした。14:23ころ。
僕はと言うと、体ふたつ分くらい逃げたかなぁ?
▲7本目は男岩西面のステミングフェース5.7(ここも個人的には5.6くらいかなと感じます)。
写真は核心部直前のO橋君です。少しだけ逡巡しましたが、楽に越えて行きました。14:52ころ。
僕はぶら下がりはしなかったものの、相当苦労しました。
コンスタントに岩には触っていなければ駄目ですね。
▲本日最終ルート、8本目は男岩南面右隣りの凹角ルートです。O橋君は最後にもう一回アイゼン+手袋でやってみたいと言うので、僕がリードしました。中央凹角部から上の凹角へとつなげるルートです。15:22ころ。
▲O橋君がフォロウして来ました。写真は上の凹角です。O橋君は先ほどの手袋とは別の少し薄めの手袋です。15:47ころ。
11月まで岩トレはよくやっていましたから、まさか僕自身の腕がパンプ状態に近くなってしまうとは考えもしませんでした。登山もさほどしていませんでしたし、体調もさほど良くなかった時期が続いていたせいでしょうか、肉体的には随分なまっていたようです。
暖かい時季には沢登りで滝の登攀などしますから、さほどなまらないようですが、冬は2ヶ月間まったく腕を遊ばせていましたから、なまってしまっても仕方がないのですね。反省・・・
それにしても、今日の岩は冷たかった!