1981年生まれ、タカハシヨーコ

半生を振り返りました。名前は全て仮名です。
男尊女卑、毒親、毒母、シックマザー、不登校

大やけど

2022-01-02 08:58:00 | 日記

私が小学校に入学する前、事件は起こった。

 

3歳になる弟が大やけどを負ったのだ。

 

ある日

母は、沸かしたヤカンのお湯を、テーブルの上に置いてあるポットに注ごうとしていた。

その際に母の手元が狂って、

テーブルの椅子に座っていた弟の身体に熱湯をかけてしまった。


弟は泣き叫び、母はパニックに陥った。

 

平日の昼間で、父は仕事で不在だった。

近所に病院はなく、母は車の免許も持っていなかった

身体を冷水で冷やしながら、すぐに救急車を呼ぶべきレベルの大火傷だったが

母は救急車を呼ぶことを躊躇ってしまった。

 

母の脳裏にまず浮かんだのは、

(敷地内同居している)舅と姑に何て言えばいいんだろう!

救急車を呼べば、近所の人に自分が子供に火傷を負わせたことを知られてしまう!

ということだった。

 

母はお風呂場で弟の身体にシャワーをあてながらも、パニックになりしばらく何もできなかった。

 

弟の火傷は重症で、病院へ行くと即日入院となった。

医師からは、

なぜ直ぐに救急車を呼ばなかったのか、

もっと流水で冷やさなかったのか、

と責められたという。

そうすればここまで重症にならなかったかもしれないと。

 

幼い弟は一年近くに及ぶ入院をし、

形成手術を繰り返すことになる。

 

母は罪悪感から自分を責めるようになり、少しずつおかしくなっていった。