吉川英治さんの新・平家物語
心に刺さったシーン
第二弾です。
平家の公達
平敦盛は
平清盛の弟、経盛の乙子(末っ子)
です。
兄に経正と経俊がいます。
敦盛は四国の屋島でとどまっいる平家の陣を抜け出して
もうこれが最後の逢瀬になるだろうと、
無理をして都にいる恋人の元を訪れます。
人に見つからないよう、
女物の被をかぶって姫の屋敷を出たところで、源義経に見つかってしまいました。
敦盛はまだ十六、七の美少年。
平家の人間だとは知れましたが、
名前を名乗りません。
恋人に会いに来たと正直に答えるこの少年を哀れと思い、
九郎義経は逃してあげます。
敦盛は恋人の手紙と女物の衣を置いていってしまい、
九郎は
平家の敦盛殿と知ります。
弁慶たちに船着場まで送られながら、
敦盛は
あの方はどなた?
と聞くと
かの殿こそ、鎌倉殿のおん弟九郎の君ぞ
との答え。
屋島では敦盛がいないと大騒ぎになっています。
父の経盛は優しい人。
他の平家一門の手前、
苦渋の選択でしたが
陣抜けした敦盛は勘当。
家に入れるなといい残し、
摂津に向けて出発してしまいます。
次男の経俊は
根っからの武将魂を持った人。
「乙子、乙子と甘やかすからこんな事になる」
と、にべもありません。
平家が屋島を出て、淡路はるかな戦陣に向かってしまったとは知らない敦盛。
帰宅したら家来どもが家に入らせません。
長男の経正は父に後陣に加えてほしいと頼み込んで、
残って敦盛の帰りを待っていました。
今なら二位ノ尼君のお船を守護していく
後陣に間に合います。
敦盛は兄に死んでお詫びを
と言いますが、
兄はそれを許さず連れていきます。
その時に詠んだ歌
ひとはみな、いくさにいでし、仮の屋に、
梅ばかりこそ
ここまで兄の経正が詠み、
敦盛に続けさせます。
「春を知るかな」
梅ばかりこそ、春を知るかな
哀しい響きです。
二月四日は平清盛の命日。
平家一門が輪田ノ岬(今の神戸市兵庫区)
にみな集まり、
法要をとり行いました。
清盛は管弦が好きだったので、
二位ノ尼(清盛の正妻)の主導で
管弦を催す事になりました。
一門の各楽器の名手が選ばれます。
建礼門院(清盛の娘で安徳帝の御母君)
お琴を
経正の君(敦盛の兄)には
琵琶を
薩摩守忠度(清盛の一番下の弟)
笙を
門脇中納言教盛(清盛の2番目の弟)
ひちりきを
三位中将重衡(清盛の五男)
鼓を
そして笛は清盛のすぐ下の弟で
経正や敦盛の父
修理大夫参議経盛殿は笛の家とも言わるる
お家柄なれば
と人々にいいはやされたが、
経盛は
私はもう年老いて息も続かぬ。
末子の敦盛の方が笛はよくいたしまする。
敦盛にお命じください
と言います。
敦盛は、はっとした容子であった。
父のことば、また人々もすすめるまま、
鎧下から一管の笛を取り出して管弦の座に連なった。
これをもって敦盛は
一門と父から許された形になりました。
あー良かった🥹
続きはまた明日にします。
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