内海聡FBより転載
2022.10.28
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クロルプロマジンはフェノチアジンの一種ですが、フェノチアジンの合成はもともと1800年代後半、染料を開発する化学企業で行なわれました。
そういった化学企業には後に製薬会社に転身した会社も多くあります。
フランスの外科医アンリ・ラボリはフェノチアジンの一種を「術後ショック」の抑制薬として応用しようとしました。
クロルプロマジンを精神医学の薬物治療に初めて導入したのは、パリのサンタンヌ病院の精神科医ジャン・ドレとピエール・ドニケルです。
ジャン・ドレは中枢神経系の神経活動を抑制する薬という意味で、クロルプロマジンを「神経遮断薬」と呼びましたが、寄生虫駆除薬として使われたのも確かであり、要するに神経毒なのです。
その他の精神薬の多くも殺虫剤と大差ありません。
クロルプロマジンの発売と同時期に、精神科医のビジネスを一変させることになった新たな進展がありました。
1950年代、薬品をどのように投与するかは医師の処方箋によって決定されるようになり、大手製薬会社は医師を自分たちの味方に引き込もうとするようになったのです。
これを後押ししたのがジョゼフ・シルフクラウドの提唱した「モノアミン仮説」です。
現代においてこのモノアミン仮説はまったく信頼できないことが証明されていますが、現代の精神薬はすべてこのモノアミン仮説を基本として作られています。
というより向精神薬がモノアミンに作用することだけはわかっていたので、モノアミン仮説のほうをでっちあげた、モノアミン仮説を無理やり主流に持ってきたというのが正しい表現でしょう。
1967年、プエルトリコで精神科医たちが集まり、「2000年には、向精神薬を正常な人間にも使えるようにする」という計画を策定しました。
2012年現在、彼らの言葉が現実になったのは皆さんご存知のとおりです。
<大笑い! 精神医学より引用>
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