食品のカラクリと暮らしの裏側より転載
2017年9月19日
ーーー転載開始ーーー
全国的に野菜の旬をずらして栽培しているのですぐ物量回復・平年価格に戻る
■時間差栽培によって1年中食べられるので「季節感」を失ってしまった
猛暑・冷夏・長雨・台風などの天候不順があると、メディアは葱(ねぎ)・胡瓜(きゅうり)、その他の野菜がやれ何割上がったと大騒ぎします。
猛暑・冷夏・長雨・台風などの天候不順があると、メディアは葱(ねぎ)・胡瓜(きゅうり)、その他の野菜がやれ何割上がったと大騒ぎします。
TV局はスーパーに来た主婦・お年寄りにインタビューして、「高値で困った」というお決まりの声を撮るんですね。
そりゃ飲食店や食材会社は、決められた野菜を使わざるを得ないため、値上がった分だけコストが増えます。
店主・経営者は、値段もさることながら「根をあげてしまいます」(出た!オヤジギャグ)。
果たして家庭では、どうだろうか?
葱や胡瓜が上がれば、他の野菜で遣り繰りするのが主婦(主夫)。
私が申すまでもない。
日本ほど、野菜の種類が多く揃っている国はないのです。
もう1つ農業政策は、野菜不足・長期欠損を防ぎ家庭に途切れなく供給するように、全国的な“時間差”(1~2か月程度)を設け、野菜の旬(ピーク)をずらして栽培しているんです。
例えば関東圏なら、南部の千葉が不作なら栃木・茨城県から繰り上げ融通、あるいは広範囲に関東・東北・静岡地方など、気候(気温・雨量)の違いを利用して、同じ野菜を途切れなく東京・大阪などの大都市に出荷できるような仕組みにしてあります。
この方法は天候不順がなくても、常にローテーションを組んで、産地を変えながら送り込まれます。
この方法は天候不順がなくても、常にローテーションを組んで、産地を変えながら送り込まれます。
つまり天候不順あっても、少し経てば物量は回復、値は平年価格に戻る訳だ。
そうしたメリットがあるが、逆に同じ野菜が1年中食べられるので「季節感」を失ってしまいました。
高かったら無理せず買わずに他の野菜に切り替えていれば、そのうちいつも通りの価格で出回る。
古来、日本は天候に準じて豊作・不作を繰り返してきました。
学習機能を持たないメディアが、放送ネタに徒(いたずら)に煽っているだけ。
毎回、視聴率稼ぎのためにバカバカしいニュースを見せられ腹立たしく感じます。
これほど主婦(主夫)をバカにしたことはない。
そう言えば野菜・果物の話題になると、TVはアキダイ(スーパー・練馬区)社長のだみ声インタビューを取り上げる。
なぜかよく分からない。
ーーー転載終了ーーー