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【がん細胞はみそが嫌い】 放射性物質の排せつ作用も

2019年09月18日 08時32分58秒 | 

公益財団法人広島がんセミナーHPより転載

がん細胞はみそが嫌い

http://h-gan.com/wordpress/kenkou2/がん細胞はみそが嫌い.html

ーーー転載開始ーーー



山陰中央新報社 台所でできるがん予防
元鳥取大学医学部教授 井藤久雄著より

 

 みそ汁を飲む人に胃がんが少ない。
1981年、当時の国立がんセンター研究所、平山雄疫学部長が二十六万人もの食生活を十七年間追跡調査し、結果を発表しました。
みそ汁を毎日飲む人の胃がん死亡率は、ほとんど飲まない人の約50%だったのです。

 この研究にはいろいろな見方ができます。
まず、みそに含まれているある成分が胃がんの発生を抑える可能性です。
第二として、みそ汁を飲む食事は和食であり、しかも、具に使った野菜を食べるので栄養のバランスが良く、がんになりにくいとも考えられます。

 みその有効性については科学的に解析する必要があります。
それに取り組んでいる研究者が広島大学原爆放射能医学研究所の伊藤明弘教授と渡辺敦光助教授のグループ。
伊藤教授は生活環境中の身近な物質の発がん性を研究しています。
漂白剤として使用されていた過酸化水素の発がん性を世界で初めて証明した研究者です。
この時は、うどんやかまぼこ製造業者から随分と恨まれたようですが、今回は全国みそ製造組合から激励されているそうです。

 まず、動物実験。
ネズミに放射線を照射して肝がんをつくります。
みそを10%含んだ飼料と含まない飼料を与えた群を比較すると、みそを食べた群では肝がんの発生率が三分の一に減少しました。
発がん物質を投与する胃がんの実験でも、みそは抑制効果を示しました。
みそ自体に発がん抑制効果がある、と結論してよさそうです。

 一口にみそと言っても、含まれる有効成分は多種、多彩。
みそは大豆を発酵(細菌が炭水化物を分解する現象)させた食品で、その過程ではいろいろなタンパクや酵素が産生されます。
伊藤教授はみその有効成分を約千種類程度と推定しています。

 伊藤教授はレモンなどの植物にも含まれている高分子化合物のフラボノイドに注目しました。
フラボノイドの一種であるバイオカイニンAという物質をネズミに投与すると、肝がんの発生率が低下しました。

 共同研究者の柳原五吉博士は、バイオカイニンAやゲニステインといったフラボノイドを試験管内で培養されている胃がん細胞に投与してみました。
興味あることに胃がんの中でも極めて悪性度の高いスキルス胃がん細胞だけが死んでしまったのです。
タレントの逸見政孝さんを死に追いやった胃がんです。

 研究は始まったばかりですが、さしあたって、みそのがん抑制効果は科学的に証明されました。
みそのある種の成分が有効であり、加えて、みそ汁を飲む食習慣がいいようです。
しかし、みそを過信することは禁物。
みそはがんができにくい体質作りにある程度有効と考えて下さい。
みそ汁を飲んでいてもがんの発生する人は少なくありません。
まして、転移を起こすようながんにみそは全く無力なのです。

 みそは、がん予防効果のほか、放射性物質の排せつ作用、放射線障害に対する防御効果も動物実験で証明されています。

 

[メモ]
スキルス胃がん:進行胃がんの特殊なタイプで、胃がん全体の三-四%程度です。
スキルスの意味は”硬い”。
がん細胞とがん細胞の間にある結合組織が増えるため硬くなるのです。
がん細胞数は少なく、バラバラになって胃を侵します。
胃がんは男性に多いのですが、スキルス胃がんに性差はありません。
治療が難しく、五年生存は期待できません。胃がんの治療成績が向上した現在、”残された胃がん”と言っていいでしょう。


ーーー転載終了ーーー



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