江戸川教育文化センター

「教育」を中心に社会・政治・文化等の問題を研究実践するとともに、センター内外の人々と広く自由に交流するひろば

名前の謎

2020-10-09 | 随想
些細なことだが、気になっていたことがあった。
それは、物の名前に関することで、一つは、何で「ジラフ」がキリンと呼ばれるようになったか?ということだった。

キリン(麒麟)といえば、あの瓶ビールのラベルに描かれた想像上の動物で、ジラフとは似ても似つかないのに、日本では当たり前に「キリン」と呼ばれているのが不思議だった。

これは、「ジラフを購入しようとした動物園の園長が『麒麟が手に入った』とうそをついて購入代金を支出させた」ということらしい。
テレビで見たような気もするが、定かではない。


もう一つの謎は「バンドウイルカ」だ。
時として「ハンドウイルカ」とも呼ばれたりすることもあり、「坂東」(=関東地方の海でよくみられる?)なのか「斑胴」(=胴体にまだら模様がある?)なのか、いったいどっちだ?と思っていた。

インターネットでいろいろ調べてみると、英語ではbottle nose dolphin(直訳すると瓶鼻イルカ)で、鼻づらが細くなっているところが、ワインなどの瓶の形に似ているからついた名前だそうだ。

で、和名の由来だが、これも顔の形から来ているらしい。
このイルカの顔が、口角が上がってニッコリ笑っているように見えるところからついたという。

歌舞伎に「半道敵(はんどうがたき)」という役柄があり、敵役だがユーモアのある演技をするという。
そこからついた名前だそうだ。

ということは、あのイルカが「バンドウイルカ」ないし「ハンドウイルカ」と呼ばれるようになったのは、江戸時代中頃以降ということになる。
それまでは、ただ「イルカ」と呼ばれていたのだろうか。


まあ、こんなことを知らなくても「ボーっと生きてんじゃねえよ!」とはとても言えないだろう。
ただ、わからないことが結構手軽に調べられるのは、それなりにありがたいことだ。

-K.H-
 

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