江戸川教育文化センター

「教育」を中心に社会・政治・文化等の問題を研究実践するとともに、センター内外の人々と広く自由に交流するひろば

愛しのハナキリン

2020-01-14 | 随想


我が家の室内には今、冬の寒さに弱い植物たちが取り込まれている。
ハナキリンもその一つである。

この植物は弊ブログ「2015-11-12 趣味の園芸(1)茎にトゲのあるハナキリン(キスミー・クイック)」で取り上げている。
実は我が家のハナキリンは、先のブログの筆者から数年前に頂いたものだ。

一鉢だけ頂いたのだが、いつの間にか増え続けあっという間に10鉢を超えてしまった。
友人やご近所の方に分けてきたが、まだ6〜7鉢ある。

見栄えを良くするために何本かの茎を同じ鉢に植えたら、根っ子たちが陣取り合戦を始めた。
やむを得ず一回り大きな鉢に換えた。
そんな事を繰り返すうちに株はどんどん大きくなっていった。

夏の間は外に出しておくのだが、成長が早く上だけではなく横にも伸びていく。
というか、強風に煽られて横に倒れつつも伸び続けるのだ。

そのまま放置すると屋内へは取り込めない大きさになるので、切断して一本ずつ別の鉢へ植える。
Fさんは丁寧に段取りを経て増やしているようだが、私の場合は切った茎をそのまま小さな鉢へ挿すだけだ。

この植物は驚く程の生命力や繁殖力を持つように思う。
さすが熱帯生まれの植物だ。

ここで、ウイキペディアから引用しよう。

(以下、一部抜粋引用)
ハナキリン(花麒麟、学名: Euphorbia milii)はマダガスカル原産のトウダイグサ科の低木。茎が多肉で棘が密生しサボテン(特に木の葉サボテン属のモクキリン)に似ており、花(花序を包む苞)が美しいので観賞用に栽培される。変種が多く、普通栽培されるのは変種E. milii var. splendensで、さらに栽培品種が多数ある。

中東には古くから移入されていたとの説もあり、イエス・キリストが冠せられた「茨の冠」がこの植物だったとの伝説があることから、「茨の冠」(英語:Crown-of-thorns)、「キリストの植物」(Christ Plant)などの名もある。
 (引用終わり)

これを見て驚いたのが、キリストの「茨の冠」に使われたとも言われていることだ。
確かにハナキリンも針のような鋭い刺が茎から無数に突き出ている。
この刺は葉が落ちた後に形成されるようだ。



因みに静かな屋内では、枯れた葉が落ちる音がはっきりと聞こえる。
コーヒーを飲みながら、こうしてiPadで文章を書いている間にも何回かカサッという音がした。
葉が朽ちて落ちるというより、新しい刺を茎から伸ばし始める瞬間と言った方が当たっている感じがする。

しかし、鋭い刺と言っても「茨の冠」の刺はさらに長く怖いイメージがある。
ハナキリンの刺はなぜか愛らしくさえある。
それは、成長の過程を知った私が勝手に思っていることかもしれないが…。

さて、地球温暖化のためか、冬でもめったに氷も張らないし霜も降りない。
そうは言っても熱帯生まれのハナキリンにとっては十分寒い。

出来ることなら全てを屋内へ取り込んであげたいが、置く場所にも限度がある。
ハイビスカスや蘭の種類も入れなくてはならないからだ。



そこで、私が育て始めた第一号と第二号の二鉢だけ取り込んで、後の鉢は屋外の簡易温室の中に移動した。
この簡易温室、先日の強風でかなりダメージを受けて崩壊寸前だったものを、何とか応急措置で復活させた。
またいつ壊れるか分からないような中で、屋外組は頑張って生きている。
申し訳ない気持ちにさえなる。

太陽が照りつけると温室内はかなりの温度になる。
夜の寒さとの較差が激しすぎるのも良くないと考え、日中は前のビニールを上に上げておくようにしている。

来年は、もう少ししっかりした温室を設置してあげたいと思う…。

キスミー・クイック❣️
一年中を通して、この小さな愛らしい花は私を癒してくれる。




<すばる>

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