㉑ウバユリは山地の林に生えるユリ科の植物だが、葉がハート型をしており本来のユリとは異なる。
北国で生まれ育った田舎の山地ではよく見かけていたが、こちらに就職してからは一度も見たことがなかった。
今春、ホームセンターで販売されていたので、庭のやや日陰の場所に植えた。
つぼみも付いて順調に育ったが、先日の大雨で先端が折れてしまった。
花は三個と少なくなったが、スラリと伸びた茎の先に立派に咲いてくれた。
つぼみは10cmくらいの棒状で、花びらは付け根まで6つに裂けているが大きくは開かない。
色は緑色がかった白で、茎に横向きに付けた花姿はよく目立つ。
花の名の由来は漢字で「姥百合」と書く。
姥は老いた女性のことをいい、花が咲く頃に葉がない姿を『葉(歯)がない=姥』という洒落で付けた名だと云われている。
しかし、実際には葉は残っていることが多い。
深い藪では葉が見えなかったのかも知れない。
<F>