6月6日、関東地方も梅雨入りしたその日、憲政記念館講堂は人であふれていました。
16時半、「オールジャパン平和と共生」が主催する、その名もオールジャパン総決起集会が開会しました。
演壇の後ろには次のような文言が並んでいました。
市民が変える日本の政治
6.6オールジャパン総決起集会
愛・夢・希望の市民政権樹立へ!
原中勝征さん(オールジャパン平和と共生最高顧問、前日本医師会会長)の開会あいさつに続いて第一部が始まりました。
最初に登壇したのは元文部科学省大臣官房広報調査官だった寺脇研さん、「わたしたちは公務員になった時から記録文書はきちんと残すことを叩きこまれてきた。それが、私利私欲のために改ざんされた。こんなことがあって良いわけがない。役人を信じられなかったら何を信じて生きるのか!」と、大阪地検による不起訴処分と経産省の大甘処分(停職2か月等)を批判しました。
続いて弁護士の伊藤真さんは憲法66条3項をとりあげ、「内閣は国会に対して責任を負う」という条項が無視され、安倍内閣は国民を主権者ではなく臣民や愚民と見ているのではないか、と鋭い指摘をされました。
正しい情報(改ざんなどされず)を受けて主権者が決めていくという原則を揺るがしてはならないと訴えられました。
続いて弁護士の梓澤和幸さんは「国民の財産を8億円も安く売った事実は犯罪そのものであり、大阪地検が不起訴としたのは忖度そのものであり、検察審査会にあげなければならない。まさに瀬長亀次郎の不屈の精神で闘おう」と話されました。
さらに弁護士の佐久間敬子さんは「国民投票は資金力がものをいう。資金に上限も総量も規制がなく自民党は企業がバックアップして15秒のスポット広告をはじめなりふり構わず世論誘導に動くだろう。3000万署名で発議阻止に取り組むとともに国民投票法を変えなければならない」と話されました。
この後も山田正彦さん、望月衣塑子さん、平野貞夫さん、二見伸明さん、鈴木宣弘さんと其々の持ち味を生かしたスピーチが続きましたが、中でも東京新聞記者の望月さんによる事実に基づいたテンポの良い暴露発言は切れ味が良く会場から「そうだ!」という掛け声や大きな拍手が沸き起こりました。
集会が一段と熱いものになったのはこの時からでした。
第一部の後半は各野党の議員からのスピーチでした。(自由党の山本太郎さんは第二部に発言)
詳細は省きますが、いずれの方も野党共闘の大切さを異口同音に話されました。
発言者は、登壇順に穀田恵二さん(共産党)、川内博史さん(立憲民主党)でした。
また、原口一博さん(国民民主党)がメッセージ参加しました。
また、吉川元さん(社民党)は新潟知事選挙応援で参加できなかったそうです。
第一部のしめは主催者を代表してオールジャパン平和と共生運営委員である植草一秀さんが話しました。
「オールジャパンの掲げる旗は反戦・反核・反貧困を基軸にした平和と共生の旗だ。有権者の半数が投票して、その約半数弱が自公に半数強が野党へ投票している。そして、自公が約7割、野党が3割の議席を有するというおかしさ。自公は有権者の25%弱で7割も占めている! しかし、絶望では前へ進めない。一歩ずつ前へ進もう! 市民と政党が大同団結して前へ進もう!まずは、新潟知事選挙に勝利しよう!!」と、熱く訴えかけました。
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