辺 蟲 憐 寺 境 内

Hemulenji precinct yard

御寂山辺蟲憐寺々領林
昆虫相他備忘録

蟲納め

2024-12-31 21:27:44 | ZU・I・SO 

241231 暖かさに誘われ お昼前後 小平市を散歩。

イチモジフユナミシャクが多かった。

残念ながら黒化個体には会えず ほぼスルーしたが 特徴的な個体はついつい撮ってしまう。

横線がほぼ消失した個体。

 

外横線がチョウ目とかリボンの形に見えて…。

 

チャバネフユエダシャク

 

ここにかうしてわたしをおいてゐる冬夜  種田山頭火

 


二〇二四年蟲暦

2024-12-28 09:40:56 | ZU・I・SO 

一月

イチモジフユナミシャク 黒化型 小平市にて。

満足できる黒い個体に会えた。

 

二月

フチグロトゲエダシャク 交尾 国立市にて。

ここ数年 発生数が少ない。

 

三月

ツマグロキチョウ 小平市にて。

越冬型は赤色味があるが 比較的顕著な個体だ。

 

四月

トウキョウトラカミキリ 小平市にて。

過去最多の確認をした。

ナラ枯れによる伐採の影響だろうか?。

 

五月

クロヒカゲ 黒化型 町田市にて。

同産地での黒クロヒカゲの出現率は低いものと思われる。

 

六月

キマダラルリツバメ 山梨県上野原市にて。

本種に会いに行ったのが ほぼ四半世紀振りになるとは…。

 

七月

アカセセリ 山梨県山梨市にて。

機会があれば分布限界を探してはいるが たまには会える所で会いたくもなる。

 

八月

ツマグロキチョウ 交尾 八王子市にて。

交尾の瞬間を見る。

 

九月

ツマグロキチョウ 5化(秋型)産卵 八王子市にて。

越冬型として6化を説明しきれていない。

 

十月

クロツバメシジミ 神奈川県相模原市緑区にて。

同産地にムシャクロツバメシジミが進入していた。

 

十一月

ジュウロクホシテントウ 小平市にて。

東京都低地での記録は少ないものと思われる。

 

十二月

ヒナカマキリ 緑色型 小平市にて。

緑色型初記録と思われる。

また 11月に報告した同産地産が 小平市初記録と思われる。

8 ~~~~ P

其中日記(十二)  種田山頭火

三月四日 曇。

沈欝。――

フアブルの昆虫記を読む。

初蛙が枯草の中で二声鳴いた。

昨日も今日も絶食、そして明日!

たうとう不眠、長い長い夜であつた。

春風の吹くまま咲いて散つて行く(旅出)

わざとかういふ月並一句を作つてこゝに録して置く。

其中雑感
 
  戦争、貧乏、孤独。
  散歩、酒、ゴウ
 
俳諧乞食業。
 
定型と伝統。
 
  歴史的必然。
 
旅で拾うた句。
 
 
吾虫日記(一)  辺蟲憐
 
三月四日 晴。
 
小平市にてホソウスバフユシャクの交尾態に会う。
 
 
8 ~~~~ P
 
二〇二五年  さ~て、どちらへ行かう風がふく  実田沙中金

The Q & A are blowin' in the wind  Logan Randle(老眼乱撮)

 

茶羽冬枝尺

2024-12-26 18:39:27 | ZU・I・SO 

241226 午前中 小平市を散歩。

今冬のここまではフユシャクが少ない。

チャバネフユエダシャク ♀ に会えた。

カバシタムクゲエダシャクモドキなんて脳内で冗談を思いつつ ツルウメモドキがあれば見てしまう性は…。

 

梅もどきひそかなる実のこぼれけり  種田山頭火

 


黒筋冬枝尺

2024-12-16 19:11:16 | ZU・I・SO 

241216 午前中 小平市を散歩。

クロスジフユエダシャク ♀ に会えた。

羽化不全を起こしているようだ。

翅を作ってからのアポトーシスが その不安定な状況を作っているのであろう。

コーリング 交尾 産卵には 影響が無さそうに見える。

それからのバルーニング…何とも不思議な戦略だ。

 

カバエダシャク

 

楢の葉の枯れて落ちない声を聴け  種田山頭火

 


漣冬波尺

2024-12-14 15:03:39 | ZU・I・SO 

241213 tk.6635 さんと曇天・低温下の小平市を散歩。

虫がいない。

こう言う日もあるさ と ほぼ諦めていた散歩終盤 何と小平市5年振りの サザナミフユナミシャク に会えた。

小平市での本種は 私がアップした個体が初記録(181225)だと思われるが 発見して間もない時期の道路整備で ポイントの多くのクヌギ巨木が伐採され 本種を見る事はなくなっていた。

更にナラ枯れで 付近のもっと多くのクヌギ巨木が伐採され 完全に諦めていた。

この度の思いがけない再会は実に嬉しく おまけに小平市では初の♀なので 二人の鬱状態を吹き飛ばすには充分な成果となった。

 

クロオビフユナミシャク

 

木の葉散る歩きつめる  種田山頭火

 

 


雛鎌切

2024-12-11 16:46:07 | ZU・I・SO 

241211 小平市にて クロスジフユエダシャクの探雌飛翔をボ~ッと見たのだが 交尾シーンを見る事はできなかった。

 

ヒナカマキリ

変異幅の広さを示唆する記述もあるが やや赤色味(紫っぽく見える。)が強く明るい個体で 同様な例を検索しきれていない。

前回の 緑色型 と似た色調でもあり 中間色型と言う事だろうか?。

両個体の撮影ポイントが比較的近いので 遺伝 環境 …? 興味が尽きない。

 

かまきりしかつめらしく石の上に  種田山頭火

 


雛鎌切

2024-12-05 17:48:18 | ZU・I・SO 

241205 そろそろヒナカマキリも終りだろうか?。

まだ♀を見ていない と 小平市を散歩。

♀に会う事はできたのだが やけに体色が明るい。

緑色型の記録は無いとされているが この個体の色彩が緑ではないとは 逆に言い難い。

ヒナカマキリ緑色型としての初記録ではなかろうか?。

また 今期会えた3頭とも 日陰ではなく日向側の人工物上におり 2頭は直射光を受けていた。

何れも小昆虫などが狙えそうなポジションであろう構造物頂部付近であった。

私が確認し易い条件でもあり 落葉を丹念には探していないという側面はありそうだが…。

諸々 各種文献から勝手に膨らませたイメージが ガタガタと崩れて行く。

 

余談になるが ヒメカマキリに緑色型があるとの多くの記述にも拘わらず 私の勉強不足なのか 文字しかヒットしない(明らかに色のバランスが変更されてる画像を除く。)ので オオカマキリ褐色型の様なヒメカマキリノーマルに対し その緑色型はオオカマキリ緑色型の様なイメージで探していた。

未だその様な緑色型に会った事は無いが 全体に単色な緑味のある個体に 町田市で会った事がある。↓

違う仲間ではあるが これがヒメカマキリ緑色型であれば 同様に前述の緑色味のあるヒナカマキリも 緑色型と言えるのではなかろうか?。

両種の色彩変異について何かご存知の諸兄の教示を期待したい。

 

ルリタテハはノーマルのみ。

 

チャバネフユエダシャクが出ていた。

 

ノコメトガリキリガ と チャエダシャク。

トイレ・自販機脇の木は夜間の明かりで賑やかだ。

ニトベエダシャク

 

コゲチャオニグモ

 

サツマノミダマシ

 

蜘蛛は網張る私は私を肯定する  種田山頭火

 


黒筋冬枝尺

2024-12-03 20:27:51 | ZU・I・SO 

241203 小平市を散歩。

クロスジフユエダシャクがチラホラと翔び始め ついにフユシャクシーズンの始りだ。

 

チャエダシャクが多い。

 

ナミテントウのほぼフルブラックな個体。

 

ムネアカオオクロテントウ

 

ヒメオビオオキノコ

 

キタキチョウ

 

枯草の日向の蝶蝶黄ろい蝶蝶  種田山頭火