辺 蟲 憐 寺 境 内

Hemulenji precinct yard

御寂山辺蟲憐寺々領林
昆虫相他備忘録

黒羽冬尺

2025-01-24 18:58:20 | ZU・I・SO 

250124 午前中 小平市を散歩。

今日もクロバネフユシャクを最も多く見た と言っても少ないが…。

 

交尾ペアに会えたので良しとしよう。

 

ウスバフユシャク

 

クロバネフユシャク

 

星があつて男と女  種田山頭火

 


黒羽冬尺

2025-01-22 18:48:24 | ZU・I・SO 

250122 午前中 小平市を散歩。

今期のフユシャクの低調振りには閉口してしまう。

やっとウスバフユシャクを見たが 食指が動くシチュエーションでもなく 相変わらずのクロバネフユシャクの画像が少しカメラに残る程度。

 

 

テントウムシ

 

ジョロウグモ

前回の個体だが 寒波を乗り越えていたので まだまだ寿命が延びそうだ。

 

あをむけば蜘蛛のいとなみ  種田山頭火

 


鎌切体色考

2025-01-18 15:13:32 | ZU・I・SO 

250118 ヒナカマキリ中間色型?としてアップした個体の型について 知人より質問を受けたが 何しろ見た本種の個体数が少なく 加えてカマキリの体色の発現メカニズムを把握していない。

体色決定の要因は 大きくは環境とされ 雌雄差や 各種似たパターンに型が集約される事などから 遺伝起因も疑う余地は無いが 他種から推察した私感を述べる事しかできないのが現状だ。

例えばオオカマキリ褐色型とヒメカマキリ褐色型は同じパターンだ。

そもそも褐色型しかいないはずの ヒナカマキリ緑色型を発見した事にこの話は始まる。

上記個体と同系の色彩を持ち 緑色味がほぼ無く 紫色っぽく見える明るい個体をヒナカマキリ中間色型?とした。

これまでのヒナカマキリ褐色型とは色味が違う。

ヒナカマキリ褐色型には濃い淡いがあるので 淡い明るい褐色型が中間色型と言えるのかもしれないが 発現の少ないハラビロカマキリ中間色型を細部まで見ると 上記ヒナカマキリ中間色型?と似た配色をしており 全体に淡い紫色に見えるので 今の所この型にヒナカマキリ中間色型?を代入している。

また いないとされるヒナカマキリ緑色型ほどではないが コカマキリ緑色型も少ない。

コカマキリ褐色型にも濃い淡いがあり ヒナカマキリ褐色型と同様だ。

ヒナカマキリとコカマキリが同様なバリエーションを持つとすれば コカマキリにも紫色の型があってしかりだ。

また コカマキリ緑色型と同様なヒナカマキリ緑色型がいるとすれば 今回のヒナカマキリ緑色型は ヒナカマキリ中間色型として集約される事になろう。

そうなるとオオカマキリ中間色型のバリエーションが多い事にも似る。

話の方向性はやや違うが 下の個体をヒメカマキリ中間色型と言って良いものか否か 前脚が緑色の個体だ。

この事もオオカマキリ中間色型の多いバリエーションや はたまた今回のヒナカマキリ緑色型に似ていなくもない。

通して どうやらカマキリ体色のラビリンスに入ってしまった様だ。

単にパターンに代入せず 種ごとに見ろと言う事か?。

 

宿までかまきりついてきたか   種田山頭火

 


黒羽冬尺

2025-01-16 22:32:17 | ZU・I・SO 

250116 小平市を散歩。

今冬のフユシャクは少ないのか クロバネフユシャクに会うのも厳しい。

昼間でも交尾するので 比較的交尾ペアに会い易い種なのだが やっと1ペアに会えた。

 

イチモジフユナミシャク

 

ジョロウグモ

屋外にてこの時期まで生きながらえる個体は少ないと思われる。

今後も機会が有る度に終見の記録としてチェックしておこう。

 

大蜘蛛しづかに綱張れり朝焼の中  種田山頭火

 

 


黒羽冬尺

2025-01-10 18:49:17 | ZU・I・SO 

250110 午前中 小平市を散歩。

クロバネフユシャクが増えてきた。

 

チャバネフユエダシャク

 

イチモジフユナミシャク

 

マエアカスカシノメイガ

羽化直後で 遠目にイチモジフユナミシャクと誤認した。

 

ゴマダラチョウ

 

葉の落ちて落ちる葉はない太陽  種田山頭火

 


蟲初め

2025-01-08 16:54:17 | ZU・I・SO 

250108 お昼前後 小平市を散歩。

初虫はクロバネフユシャクだった。

フユシャクは去年からの低調が続いている様だ。

 

イチモジフユナミシャクの黒化♀に会えた。

残念ながら真っ黒ではなく 翅端に羽化不全が見られるが おそらく交尾相手であろう♂とのツーショットにやや満足。

 

テントウムシ

 

イチモジフユナミシャク

 

いのちをはりて枯れたる株の苔むして  種田山頭火

 


謹賀新年

2025-01-05 10:56:10 | ZU・I・SO 

I wish you a Happy New Year.

ヘビつながりでシロバナノヘビイチゴでも と言うより 三つ葉の中心付近にチャマダラセセリ若齢。

たまたま先程 黄ばんだ面白い写真を見つけました。

云十年前 北海道~四国までチャマダラセセリに燃えていた頃のものです。

最も多く通った富士山の高標高の 年1化であろうチャマダラセセリです。

一富士 二チャマ 三苺。

 

風をおきあがる草の蛇いちご  種田山頭火

 


蟲納め

2024-12-31 21:27:44 | ZU・I・SO 

241231 暖かさに誘われ お昼前後 小平市を散歩。

イチモジフユナミシャクが多かった。

残念ながら黒化個体には会えず ほぼスルーしたが 特徴的な個体はついつい撮ってしまう。

横線がほぼ消失した個体。

 

外横線がチョウ目とかリボンの形に見えて…。

 

チャバネフユエダシャク

 

ここにかうしてわたしをおいてゐる冬夜  種田山頭火

 


二〇二四年蟲暦

2024-12-28 09:40:56 | ZU・I・SO 

一月

イチモジフユナミシャク 黒化型 小平市にて。

満足できる黒い個体に会えた。

 

二月

フチグロトゲエダシャク 交尾 国立市にて。

ここ数年 発生数が少ない。

 

三月

ツマグロキチョウ 小平市にて。

越冬型は赤色味があるが 比較的顕著な個体だ。

 

四月

トウキョウトラカミキリ 小平市にて。

過去最多の確認をした。

ナラ枯れによる伐採の影響だろうか?。

 

五月

クロヒカゲ 黒化型 町田市にて。

同産地での黒クロヒカゲの出現率は低いものと思われる。

 

六月

キマダラルリツバメ 山梨県上野原市にて。

本種に会いに行ったのが ほぼ四半世紀振りになるとは…。

 

七月

アカセセリ 山梨県山梨市にて。

機会があれば分布限界を探してはいるが たまには会える所で会いたくもなる。

 

八月

ツマグロキチョウ 交尾 八王子市にて。

交尾の瞬間を見る。

 

九月

ツマグロキチョウ 5化(秋型)産卵 八王子市にて。

越冬型として6化を説明しきれていない。

 

十月

クロツバメシジミ 神奈川県相模原市緑区にて。

同産地にムシャクロツバメシジミが進入していた。

 

十一月

ジュウロクホシテントウ 小平市にて。

東京都低地での記録は少ないものと思われる。

 

十二月

ヒナカマキリ 緑色型 小平市にて。

緑色型初記録と思われる。

また 11月に報告した同産地産が 小平市初記録と思われる。

8 ~~~~ P

其中日記(十二)  種田山頭火

三月四日 曇。

沈欝。――

フアブルの昆虫記を読む。

初蛙が枯草の中で二声鳴いた。

昨日も今日も絶食、そして明日!

たうとう不眠、長い長い夜であつた。

春風の吹くまま咲いて散つて行く(旅出)

わざとかういふ月並一句を作つてこゝに録して置く。

其中雑感
 
  戦争、貧乏、孤独。
  散歩、酒、ゴウ
 
俳諧乞食業。
 
定型と伝統。
 
  歴史的必然。
 
旅で拾うた句。
 
 
吾虫日記(一)  辺蟲憐
 
三月四日 晴。
 
小平市にてホソウスバフユシャクの交尾態に会う。
 
 
8 ~~~~ P
 
二〇二五年  さ~て、どちらへ行かう風がふく  実田沙中金

The Q & A are blowin' in the wind  Logan Randle(老眼乱撮)

 

茶羽冬枝尺

2024-12-26 18:39:27 | ZU・I・SO 

241226 午前中 小平市を散歩。

今冬のここまではフユシャクが少ない。

チャバネフユエダシャク ♀ に会えた。

カバシタムクゲエダシャクモドキなんて脳内で冗談を思いつつ ツルウメモドキがあれば見てしまう性は…。

 

梅もどきひそかなる実のこぼれけり  種田山頭火

 


黒筋冬枝尺

2024-12-16 19:11:16 | ZU・I・SO 

241216 午前中 小平市を散歩。

クロスジフユエダシャク ♀ に会えた。

羽化不全を起こしているようだ。

翅を作ってからのアポトーシスが その不安定な状況を作っているのであろう。

コーリング 交尾 産卵には 影響が無さそうに見える。

それからのバルーニング…何とも不思議な戦略だ。

 

カバエダシャク

 

楢の葉の枯れて落ちない声を聴け  種田山頭火