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嵐山の豊かな風情は亀山公園で ~保津川の絶景から竹林まで

2018年11月10日 | 観光スポット

嵐山を流れる大堰川(おおいがわ)の北岸の山が小倉山です。山頂付近が大河内山荘、麓付近が府立の公園になっていて、亀山公園の名で親しまれています。保津川渓谷を見下ろす絶景スポットもあり、気合を入れなくても楽しめる程度の起伏が、自然と調和した嵐山の美しさを演出してくれます。

無料で楽しめることもあり、渡月橋から川沿いに歩いて亀山公園を散策し、竹林の小径を通って嵯峨野や天龍寺へ抜ける人も多くなっています。嵯峨野へ向かうのに、嵐電駅前のメインストリート・長辻通(ながつじどおり)を北へ向かわずに、南に向かって川沿いから亀山公園を通って歩いてみてください。嵐山らしいとても豊かな表情を楽しめます。


渡月橋から亀山公園をのぞむ

亀山公園は戦前に設けられた歴史のある公園で、亀山天皇の火葬塚があり、東隣に亀山天皇ゆかりの天龍寺があることから名づけられました。正式には嵐山公園・亀山地区と言います。

嵐山公園は渡月橋付近にあと2か所あります。渡月橋から下流側の北岸にある臨川寺(りんせんじ)地区と南岸にある中之島地区です。阪急・嵐山駅から渡月橋へ向かう時に通るのが中之島地区で、渡月橋の借景に嵐山をのぞむことができる有数のビュースポットです。

渡月橋の北詰から川沿いを上流へ進むと新旧の観光スポットが軒を連ねています。白いコーヒーショップ・アラビカはいつも行列ができています。%のアイコンで、世界中に展開しています。経営者は日本人ですが、公式サイトは英語版しかありません。日本国内の店舗も京都に3か所あるだけです。

サードウェーブ系を思わせるとてもかっこいいお店で、スペシャリティコーヒーをいただけます。嵐山の風情にも実によく合っています。

【公式サイト】 % ARABICA Kyoto Arashiyama

京都吉兆の嵐山本店の風格のある門を過ぎると、真新しい建物が見えてきます。小倉百人一首の解説や関連美術品の展示を行う嵯峨嵐山文華館で、改修を機に時雨殿(しぐれでん)から名称を変更しました。

アラビカの隣でも新しい美術館が建設中です。来年2019年以降のオープン予定で、消費者金融会社・アイフルの創業者による日本画コレクションが展示されるようです。今まで少なかった嵐山にも美術館が増えてきます。どんなコレクションが見られるか、今から楽しみです。



嵯峨嵐山文華館のあたりは保津川下りを終えた乗客の下船場になっています。そこから高台へ上る階段が亀山公園の入口です。亀山公園は山麓にあってゆるやかな起伏に富んでおり、立体的な風景が楽しめます。大堰川の雅(みやび)な流れも随所で見ることができます。


展望台から見た保津川渓谷

亀山公園の目玉が保津川を見下ろす展望台です。保津川下りの船やトロッコ列車も見えます。何より両岸の木々の四季の彩が絶景です。紅葉が終わると次は雪化粧が楽しみになります。


大悲閣千光寺

展望台とほぼ同じ高さの嵐山の中腹には大悲閣千光寺が見えます。大悲閣から見る亀山・小倉山の絶景も見事です。元気のある方は同日にチャレンジしてみてください。

公園を北へ進むと竹林の小径になり、大河内山荘から常寂光寺に至る一本道です。嵐山は京都のみならず日本を代表する景勝地です。川と山が織りなす四季の彩に加え、静寂な竹林の風情など実に変化に富んでいます。京都のはしっこには素晴らしい空間が幾多もありますが、風情の豊かさではやはり嵐山です。

嵐山へはぜひ歩きやすい靴でお出かけください。歩いてゆっくりと空間を楽しむことが、何よりの贅沢になります。

こんなところがあります。
ここにしかない「美」があります。



ミシェラン三つ星「嵐山吉兆」料理長が届ける、和食のヒミツ

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亀山公園
(正式名称:京都府立嵐山公園 亀山地区)
【公式サイト】http://www.pref.kyoto.jp/koen-annai/ara.html

※見学に条件はありません。いつでも無料で見学できます。



◆おすすめ交通機関◆

JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」駅下車、南口から徒歩15分
京福電鉄・嵐山本線(嵐電、らんでん)「嵐山」駅下車、徒歩7分
阪急電鉄・嵐山線「嵐山」駅下車、徒歩15分
JR京都駅から一般的なルートを利用した平常時の所要時間の目安:35分
京都駅→JR嵯峨野線→嵯峨嵐山

※この施設には駐車場はありません。
※道路の狭さ、渋滞と駐車場不足により、健常者のクルマによる訪問は非現実的です。


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