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記者さんの鋭い目と耳

2014-03-18 | 活発!な活動報告
 明日の19日で2月議会は閉会となります。予算案や総合計画の次期基本計画案そして富士山静岡空港やリニア中央新幹線等、いつにもまして重要案件が数多くあり、そして私の場合は明日閉会日での討論もあるということで、それらのための調査や議論で大変忙しかった議会でした。

 特に、所属する建設委員会では、本年度最後の委員会ということもあり、持ち時間である1時間を使い切る形で質問致しました。

 持論として「議員は質問して何ぼ」と考えている自分としては、もちろん、単なる事実確認ではなく、おかしい、変えるべきと思われる事項について、少しでも前向きな回答を当局側から引き出せるように常に心掛けると共に(ですから、内容によっては、委員会が開催される度にしつこく同じ案件について質問をする(質問の仕方は当然変えますが)こともあります)県民の皆様にも関心を持ってもらえるように、新聞やニュース番組で採り上げてもらえるような質問内容にすることも同時に意識しています。

 ただ、当然ながら、記事やニュースにしてもらうことは容易なことではありません。それだけの内容でなくてはいけませんし、そもそも、県議会を取材する記者さんは各社1~2名程ですから、特に同時に7つ開催される常任委員会を全て取材することは物理的に無理です。ですから、記者さんは、予め、ニュースになる議論が行われそうな委員会を予想してそこに張り付くようにしています。

 今回の建設委員会審議では、傍聴する記者さんはあまりいなかったのですが、そんな中、3月13日の中日新聞の記事を見たときは、「この記者さんやるな!」と強く感心してしまいました。

 
※3月13日 中日新聞記事

 大変手前味噌ながら、私の質問に関する記事です。磐田市にある県道豊田竜洋線の改良工事に際し、買収予定地の物件撤去を確認しないまま県の担当者が支払いをしてしまった件で、これまでにも9月定例会12月定例会の建設委員会と決算特別委員会で採り上げてきました。この件に関して、県の監査委員から監査報告が出され、文書管理のあり方等について指摘されたことから質問致しました。

 記事にありますように、県の担当者は改良事業が完了していないにもかかわらず、管理規則に従って、作成から5年以上経った文書を機械的に破棄していました。しかし、監査委員の指摘を受け、今後は、事業や案件が完了しないうちは5年以上たっても廃棄しないこと等を、担当者は私の質問に対し表明しました。

 些細な方針転換のように映るかもしれませんが、文書や記録の保存と公開は民主主義の根幹にかかわる問題であり、今回の決定は大変重要なものだと考えます。当時は良かれと判断したことも、後になって問題となることは十分ありうるのですから、どうしてそうなったのか後から検証できるようにしておくことは民主主義における行政の基本的な責任だと考えます。全ての書類の原本を保存しておくのは場所をとることにもなりますが、現在は、PDFファイルのような電子化も簡単にできるのですから、たとえ、保存期間が過ぎたとしても、重要な書類は電子化して保存すべきとも建設委員会では指摘致しました。

 それにしても、この質疑を記事に取り上げた記者さんは、大変鋭い目と耳の持ち主だと、重ねて手前味噌ながら思います。今後も、こうした記者さんの目や耳に留まる議論をしていきたいと思いますし、明日の討論もそうなるよう頑張ります!

 お読み下さり、ありがとうございます。


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