ミャンマーの著名な政治家であるアウン・サン・スー・チー氏が間もなく来日されます。日本政府が招待したもので、今回の来日は1986年以来27年ぶりとのことです。
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※4月7日朝日新聞記事
最近、特に経済界から注目を集めているミャンマー。県内でも既に進出、あるいはこれからの進出を計画している企業は数多くあるようで、県としても既に民間の方と共同で調査団を送るなどしています。
今回の来日ではスー・チー氏が静岡県に来る予定はないようですが、実は私は県議会議員になる以前からミャンマーに注目し、特に昨年度の企画文化観光委員会では、ミャンマーは静岡県と縁が深いのだから、そうした縁を利用してミャンマーとの交流促進を図るべき、そしてこれから裕福になっていくであろうミャンマーの方々に静岡県をアピールするためにも、スー・チー氏を静岡県に招待すべきだと主張してきました。
県議会議員になる前からミャンマーに注目していた理由は、私が政策秘書として仕えていた榛葉賀津也・参議院議員がミャンマー問題に非常に詳しく、現地に何度も行かれていたからでした。そして、事務所でミャンマーについて本を書こうということになり、私もその一部を担当しました。
ミャンマー(あるいは当時のビルマ)と静岡との縁-それはスー・チー氏の父親で、今も尚「建国の父」としてミャンマー国民から尊敬されているアウン・サン将軍と、将軍の独立運動を助けた浜松出身の鈴木敬司・陸軍大佐との「絆」から始まります。その証として、現在、浜名湖東岸、舘山寺の大草山に石碑が立てられていますが、そうした歴史について知っている方は静岡県内でも少ないことと思います。私も、実際に調べるまでは知りませんでした。
そこで、若干長い文章ですが、ビルマの独立と日本の関わり(特に静岡県)について以前書いた原稿を6回に分けて掲載致したく存じます。何卒お付き合い下さい。
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※大草山にある石碑。「この碑はビルマ国民に建国の父と仰がれるオンサン将軍が去る昭和十五年わが国に亡命して当地出身の鈴木敬司少将と共に祖国独立運動の秘策を練ったこのゆかりの地に建てられたものであります」と記録されています。※「少将」とあるのは鈴木大佐の最終的な階級が少将だったため。2012年1月に撮影。
お読み下さり、ありがとうございます。