栄養医学ブログ

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疾病のビタミンCによる予防・治療の補助的効果について 栄養医学ブログ 日本ビタミンC研究会 藤井毅彦

2024-10-14 16:47:37 | 健康・病気
ビタミンCと体質については、体質的に脳機能が繊細な人は、ビタミンCやビタミンB群の必要量が、繊細でない人に比べ多く、その人が、これらビタミン類を十分接摂取していない場合と持続的ストレスに晒されている場合、うつ病や統合失調症、それに強迫性障害の発症の危険性が生じる、とHoffer博士などは研究・報告しています。

また、アスピリンなどの医薬品の頻回摂取は、アスピリンなどが体内のビタミンCを多くを破壊するので、医薬品などを摂取する場合、同時にビタミンCを多く摂取して、体内のビタミンC値を正常値に維持できるようにすることが、健康保持面で必要、と報告されています。

アスピリン以外の鎮痛薬、抗生物質、消炎剤、トランキライザーなども体内のビタミンCを破壊する、と報告されています。したがって、これらの医薬品を摂取する場合、ビタミンCの粉末の摂取が推奨されています。

次に、ビタミンCには、体内のインターフェロン産生促進作用、アナフィラキシイーの原因のヒスタミンを抑制する作用などもあります。なお、体外からインターフェロンを投与すると、強い副反応が生じますが、ビタミンCによる体内インターフェロンは、副反応は報告されていません。

ガン治療の補助療法として、ビタミンCとビタミンA、ビタミンDの併用療法が米国やカナダで実施され、効果を高めるだけでなく、ビタミンAやビタミンDなどの副作用を緩和する、との報告もあります。さらに、抗がん剤の副作用を軽減するとの臨床研究もあります。また、ビタミンCナトリウムやビタミンC粉末と、手術、免疫療法、インターフェロン療法との併用は、さらに効果的、と報告されています。ナトリウムイオンが良くない腎臓病患者や動脈硬化症患者には、ビタミンCナトリウム点滴には医師との相談が必要で、逆に、ビタミンCの経口投与が腎臓病や糖脈硬化症を併発しているガン患者には、適切かもしれない。ガンの食事療法にこれらビタミン類を加えることは、ガン患者のの免疫能を高める点で、補助的因子として重要である、と考えられます。

References
Stone, I. (1972)The healing Factor: VitaminC against Disease. Grosset and  Dunlap
George E. Berkley. Cancer: How to prevent it &How to help your doctor fight it. 1978 by Prentice-Hall, Inc



健康増進とビタミンCの関係について 栄養医学ブログ 日本ビタミンC研究会 藤井毅彦

2024-10-14 11:59:24 | 健康・病気
野菜や果物に多く含まれている栄養素のビタミンCは、健康維持と深い関係があります。日頃、野菜や果物を常食している人は、健康状態が良好との報告があります。もちろん、他の食品(栄養素)とのバランス栄養も重要です。野菜や果物、プロバイオティクス食品の摂取が少ない場合、胃腸が不調になり、臭気のあるガスが出ます。そこで、ビタミンCを多く含むこれらの食品を常食すると、胃腸の調子も良くなり、ガスの臭気も無臭に近くなる、と報告されています。この原因として、腸内の善玉菌が増え、悪玉菌が減少したため、と考えられます。そこで、ビタミンCとプロバイオティクス(乳酸菌など善玉菌のこと)多く摂取することにより、善玉菌を増やし、悪玉菌を減らして、腸内細菌叢を正常化します。なお、このガスの悪臭の原因としては、アミノ酸のトリプトファン代謝異常産物のインドールやスカトールが原因です。この代謝異常産物は大腸ガンの発症とも関係している、と考えられています。

次に、ビタミンCとウイルスや細菌が原因の風邪との関係は、風邪を引きやすい人は、ビタミンCの要求量が高いと考えられます。また、どんなに風邪がはやっても、全然風邪をひかない人が少しだがいる。そんな人は、別に食生活で十分量のビタミンCを、他の人に比べて摂取していない。それでも風邪をひかない。このような人は、ビタミンCの必要量が少しでよいと考えられるが、数では少ない。なお、遺伝的体質でビタミン類の必要量に差があることは以前から報告されています。このような事から、人でのビタミンCの必要量も、ある程度まで分るのではないか、と考えられます。また、ビタミンCと甘み嗜好に関しては、熱帯のジャングルの谷間では甘い果実類が多く、熱帯雨林に住む古代人はそれらを多く摂取し、ビタミンCも多く摂取することになります。よって、大昔は甘い果物類や自然食品を多く摂取すれば、ビタミンCも多く摂取した事になります。そうした食生活上の習慣が、体質遺伝的に現代人に受け継がれており、俗に甘党といわれている人々は、その能力が強く残っている、と考えられます。しかしながら、加工食品の氾濫する現代の食生活では、甘党体質の人が甘い菓子類や加工食品を多く摂取したからといつて、いろいろな栄養素やビタミンCを多く摂取できるとは限りません。その点が、現代の加工食品の落とし穴で、十分健康を維持できるとは限らない。その証拠に甘い加工食品は、ビタミンCが含まれていないか、含まれていても、その含量が少ないようです。よって、現代人は、意識的に、外部からいろんな栄養素やビタミンCを十分摂取する必要があります。

現在の食品加工技術の進歩は、ビタミン類、食物線維、ミネラル類、抗酸化栄養素などを加工の段階でいくらか捨てており、昔の熱帯ジャングルの住人が自然食物から摂取していた約2g/日のビタミンCを摂取しない場合、現代人は、生活習慣病や感染症を防ぎきれない可能性があります。
References
Ewan Cameron, et al. Cancer and VitaminC. 1979by Linus Pauling Institute  of  Science and Medicine
Stone, I. (1972)The healing factor: VitaminC against disease. Grosset and Dunlap