古い知り合いから手紙が来た、覚えていない、意識した行動ではなかった、その場面でグサと指摘されないとわからない、嘘も、方便もいう必要がない、と、書いてある、今までの手紙の内容で、完全に思い出し、人に知られたくない、公にされたくない、と微妙に認めていることに気が付いていない、認めれば、自分が人間として存在できないと思い否定し続ける、少なくとも一人の女学生を絶望に追い込み、人生を変えた原因を認めたくない、もう一人の女学生の人生も危うく、巻き込まれそうになったことを認めたくないと、人間の哀れ、を感じる、人を傷つけても、自分は傷ついてないからいいと、彼には、これからどういう人生が待っているのだろうか、恐ろしい。逃げれないだろう、強い精神をもってしても、自滅するだろう。自分の行ってしまった間違いを、認めて、原因が何であったのか、どうして誤解させてしまったのか、その結果、絶望して、早まって姿を消した女学生の気持ちを思いやらねばならない、必死に生きて、幸せを夢見て、あの宴会までは順調に愛をはぐくんでいた彼女に