
「中原のゴール -- 本人は写っていないが.....」
4月2日(日)
アルビレックス新潟VSサンフレッチェ広島
新潟スタジアム(ビッグスワン)
結果 1:1
「ハゲー」の声がスタジアムにこだました。
それに反応して、後ろを振り返る主審。
選手が言った訳では無いのだが、それがきっかけとなって少し言い合いのいざこざが発生した。
その後、スタジアムが震えるようなブーイングが主審に浴びせられた。
ブーイングに混じって「ハゲー」「かえれー」の罵声も聞こえる。
ガードマンに付き添われて、むっとした表情の審判団はスタジアムに消えた。
この風景が今日の試合の全てだった。
後半、DFラインからのフィードに抜け出した中原が見事にゴールを決めて先制、さらに攻撃の手を緩めない。
しかし、アルビの右ペナルティエリアで微妙な判定でPKとなり、同点に追いつかれた。
広島は、負け試合を押し返して、勝ち点1を持ち帰った。
アルビは、勝ち点3を逃した。
しかし、あの程度でPKの笛を吹かれたらたまらない。
水曜日の岡田もそうであったが、審判が試合の表に出てはいけない。
カップ戦で守備の要である本間、攻撃の核であるエジを負傷で失った。
最低でも3週間はこの二人を欠いたメンバーでサッカーを行わなければならない。
淳さんは、カップ戦の働きを参考に、結構思い切ったメンバーで試合に臨んだ。
DFラインは三田、海本、中野、梅山。ボランチは寺川とシルビーニョのダブル。
右に亜土夢、左に慎吾のちびっ子コンビ。
そして、FWは矢野と中原のツインタワーである。
試合終了間際に負傷した寺川に代えて藤井を入れ替えただけで、このメンバーで90分戦った。
どうなるかと思ったのだが、結構良いサッカーを展開した。
作戦としては、シンプルに前線のツインタワーにボールを入れて起点を作っていた。
雨で足元が悪いので、パス回しはミスが目立ったが、攻撃は十分に活性化し、流れの中からの良い攻撃を見せてくれた。
DFでも、プレスと早い戻りで決定的な場面はほぼ無かった。
先発した中原は、右CKからのヘディングでスタジアムの度肝を抜いた。
フリーで打った本当に惜しいヘディングだったが、サポの心をつかむのに十分なプレーだった。
体格を生かしたポストプレイも旨いのだが、ロングボールに半身の体制でトラップして抜ける動きが旨いと感じた。
そして、DFからのフィード一本で抜け出して、ついにゴールを割った。
同僚の矢野を差し置いて、先に挨拶代わりのシュートを決めてしまったわけだ。
ゴールを決めたら「な か は ら 、 な か は ら ゴー」とどこかで聞いた歌がスタジアムにこだました。氏ダンスならぬ、中原ダンスの誕生だ。
先にゴールを決められたが、矢野も出来が良かった。
アルビでの初ゴールも遠くない感じだ。
元気が無いとは言え、昨年上位にランクされた広島とこれだけのサッカーができたのだから、自信を持ってよいだろう。

「中原の豪快なヘッド 決まって欲しかった!!」

「中原のポストプレー」

「アルビ戦士の凱旋 中原の晴れ晴れとした表情が見える」

「微妙な判定に試合が終わっても言い合いが」

「ブーイングと罵声を浴びて、ガードマンと引き上げる審判」

「控えのGKだった木寺」

「後半途中出場で海本とマッチアップする優作」
昨年まで、アルビに在籍した木寺と優作がビッグスワンに帰ってきた。
選手紹介の時は、スタジアムにこだまする拍手が沸きあがった。
対戦相手にはしたく無かったが、これもサッカーの世界。