ちょっと大きなスーパーに買い物に行きました。
カートを押しながらうろうろしていたら、
卵売り場の前でおばあちゃんの清掃係の人がしゃがんでいました。
床には割れた卵。
おばあちゃん本人が割ったのか、
誰か他の人が割ったのかはわからないけど、
結構な範囲で卵が飛び散っていた。
つるつるの床に卵こぼすと、拭きにくいんだよね。
にゅるにゅるしちゃって。
おばあちゃんは超無表情で、黙々と床を拭いていた。
気になってしばらく見ていたけど、
やっぱり中々綺麗にならない。
それでもおばあちゃんは黙々と拭いている。
私はなんだかそわそわしてきて、
なんか、何ていうの?悲しくなってきて。
おばあちゃんの横をさっきからお店の人何人も通ってるのに、
どうして誰も手伝ってあげないのよ?
いや、お客様のことを考えたとしても、
店側としては迅速に片付ける方がいいのでは?
例えおばあちゃんが清掃員で、掃除が仕事だとしても、
1人でやらせることに意味が?
みんなそんなに忙しいの?
どうしてあの人は1人で、沢山のお客さんによけられながら、
黙々と卵を拭いているの?
何にもしてあげられないくせに私は、
おばあちゃんが掃除を終えるまで、何度も見に行ってしまった。
私って偽善者かな~とか思いながら。
それで何となく、こんな世界って悲しいなぁと思ったり。
USJに行った時も、
ゴミの横を気付いていながら素通りしたり、
聞いても分からないことが多いスタッフが沢山いて、
ディズニーランドに比べて、なんてプロ意識が薄いんだと思ったけど。
清掃員の人が、1人で黙々と散乱した卵を拭いている姿を見て、
そのスーパーの店員さんのプロ意識の薄さを感じてしまいました。
ていうか人として?
ていうか私、甘い?
でもあの光景を見て、
私は「ここはいいスーパーだなー」とは思わん。
なんだか、一抹の寂しさを抱きつつ、レジへ。
あ、そうそう、実は帰ろうとした時に店内で、
清掃員さんのモップにひかれました。
「いてっ」と思って振り向くと、
それはさっきのおばあちゃんでした。