チョッパーのこと。

甲斐犬とテリアのmix チョッパーの日々。

ペルーのたび 10。

2008-09-30 | 616


思いの外長くなってしまったので、2つに分けてみました。

ワイナピチュ続きからどうぞ!



↑今から登るルート 頂上の標高は2750m



↑名前と日時の記入


山登ったことないから知らないけど、
日本でも山に登る時は書くらしいですねーこういうの。
戻ってこなかったら捜索されるんですねー。


ワイナ(略してみました)、最初は下りから始まります。

ネットで調べても「どんな道なのか、どうして危険なのか」分からなかったので、
ちょっと載せてみます。



↑危険な場所には手すり(ワイヤー?)が張ってある





朝イチで登った人が降りてくるので、譲り合いします。
時々、すれ違えるスペースがあるのです。

こっちはフウフウ言ってますけど、下りの人はさわやか笑顔。
「もうちょっとだよ~がんばって~」
もうちょっとって具体的に何分ですかーと聞きたくなる。



↑こんな場所もあったりとか


結果的に、
登山の苦手なまきんこのペースで登ったので、かなり楽でした。
「かなり危険」という前情報もあったので慎重に登ってたし。
普通にスタスタ登れば40分くらいかな?
でも危険は常に隣り合わせなので、急ぐと周りの人に、
「Slowly!(ゆっくり!)」
とたしなめられる。

それでもまきんこは吐きそうになってたけど。





私は「サル」と呼ばれるほどに身軽
まきんこの荷物を持ってあげるほどに軽い身のこなし!

”苦しいけど頑張る”ことが大変に嫌いな私は、
登山もマラソンも極力避けたいことなんだけど、
休み休み、ゆっくり、なら大丈夫。

結局、1時間くらいで頂上到着ー☆



↑頂上といっても落ち着く平地ナシ 










↑サルと呼ばれながら動き回る


妹とまきんこは怖いのでほとんど動けず…
1人動き回る私を見かねて、外国人の女の人が写真撮ってくれた。
石の上に立って雄たけび上げてるやつ、
多分妹かまきんこが撮ってくれてたはず。



↑ちなみに下見るとこんな うひょーこえー




↑はるかふもとにマチュピチュ遺跡

※おっきくなります



↑とかげくん発見


気づけば1時間くらいてっぺんにいた。
やばいそろそろ下りないと間に合わない。

わーい ワイナピチュに登ったぞー わーいわーい

と、一通り浮かれてから気が済んだので下山。



↑下山の方が危ない気がする…

ちなみに、ぐねぐねの道がバスの道。
結構なスピードで走るので、それもまたコワイ。



↑遺跡だ そういえばワイナには「月の神殿」の遺跡があるんだっけ


途中「ブーン!」という大きな音(スズメバチの大軍みたいな)と共に、
ハチドリ発見!
ものすごい羽音。
はっきり言って超コワイ。
しかもすごい速さで全然カメラが追い付かない。



↑左上はじっこにチラリズム


まきんこも吐かずに終わり、
なんとかワイナピチュ登頂成功~!
イエー!

でも急いで町に戻らなきゃ!




※おっきくなります


ああ、さよならマチュピチュ。
もっとゆっくりしたかったけど、もう行かなきゃ。
アディオス、マチュピチュ…。

ちくしょーもっといたかったな~と後ろ髪を引かれつつ。



↑サンクチュアリ・ロッジ


マチュピチュにある唯一の宿泊施設。
ここに泊まるだけで数万円跳ね上がるツアー料金。



↑最近ではワイナピチュ登山者が多すぎるので
 マチュピチュ山もいい所ですよ~ということらしい


いやー
有意義だった

健康な人には登るのおすすめ。
気をつけて慎重に行けば大丈夫。

確かにとても危険な所もあったりするので、
浮かれて足を踏み外す人もいるらしい。
頂上でハイになって谷底に吸い込まれてしまう人も。

絶景すぎて、ふいに吸い込まれそうになって怖くなったもんね。

しかし日本だったらありえない観光地だよねー。
危なすぎ。
日本だったらもっと手すりとか付けるだろうし、
大体頂上があんな開放的なんてありえないもんねえ。

エアーズロック、登った人の話では似た感じだったなあ。

日本って、安全な国だなぁ。


あっ 大変。
まだ続いちゃう。



ペルーのたび 9。

2008-09-30 | 616


先日、久し振りに会った友達がもう1人の友達に私のことを、
「こいつは俺に気を使ってくれてるなぁと思うよ」
と言っているのを聞いて、

まったく心当たりがなかったのでビックリ仰天。

「え?全然使ってないよ?なんで?どこが???」

と聞きましたがなんだか話が流れてしまいました。

謙遜でなく、いい人ぶるわけでもなく、
本当の本当に気を使ってるつもりが皆無だったので(それはそれで失礼)、
彼がなんでそう思ったのかものすごく知りたかったです。
いまだに消化不良という感じ。
今度会ったら聞いてみよう(しつこい)。


さぁ、旅日記もいよいよ5日目!
みんな頑張って!付いてきて!!


みなさん「ワイナピチュ」をご存知ですか?

マチュピチュの写真を撮ると、いつも後ろにある山です。





「ワイナピチュ」とは”若い峰”という意味です。
「マチュピチュ」は”老いた峰”。
つまり、「マチュピチュ」も山の名前。

ワイナピチュと遺跡をはさんだ向かいにある山がマチュピチュ。

歴史家のハイラム・ビンガムが地元の人に遺跡の名前を聞いたところ、
地元民は山の名前を聞かれたと思い「マチュピチュ」と答えたんだって。
こういう勘違いは、歴史上よくあることですなあ。

で、そう、ワイナピチュ。

年に何人かは落下事故があるらしく、
以前には日本人の添乗員さんが落下して怪我をしたようで、
添乗員さんにもガイドさんにもおススメはされません。
個人責任でお願いします、ということです。

私たちのツアーは、前日午後に観光、
翌日のお昼まで自由行動、というやつだったので登れたんだけど、
大抵のツアーは午後観光だけなので登る時間がない。

危険に加えて、ワイナピチュに登るには色々大変で。

朝7時までに200人、10時までに200人、
1日に400人の制限があるんだよー
知らなかったけど。

午後の集合時間に間に合うには、7時までの200人に入る必要がある。
それには少なくとも5時半のバスに乗らないと間に合わない。
マチュピチュ入場券(これは前日に買える。当日買ったけど)も必要、
しかも入場券は現地通貨でないと買えない。
つまり両替を済ませていなければいけない。

ウルバンバでひどい高山病だった私は、
ワイナピチュ登頂の厳しさと難しさを聞いてほぼあきらめていて、
大体生でワイナピチュ見た時点で、

「おいおい、あんな山登れるわけなかろう」

と思ってたし。

元々山登りが嫌いなまきんこは早々と脱落宣言してたし、
妹もそれに同意してたんだけど、

私は前日夜になって決意。

「やっぱ明日登る!おやすみー!」


そして朝、まだ暗い中目覚ましの音で起きると、

あれ?私の目覚ましじゃないぞ。

暗い部屋でむくむくと起き上る影2つ。

「え?何?登るの?」

どうやら昨日、私が寝た後で会議が開かれ、
私に自慢されたら悔しいからという理由で2人共登るのを決めていた。

なんじゃそら。


登るのをあきらめていた私は、ピタっとしたGパンしか持ってきてない。

でもワイナピチュ、かなり険しそうだな…



パジャマでいいかな。

というわけで、私と妹は下がパジャマ。
寒くて上着を着ているので、
「冬にコンビニに行く」みたいな格好だけどまぁいいか。

ところが。

両替所がどこも開いてない!

バス乗り場でなんとか両替してもらうも、
なんだこの人数!!!

バス乗り場には、5時半の時点で何十人もの人が並んでいるではないかー!

だめだ間に合わないぞこれはー

しかし高地においてダッシュは命取り。
競歩。

入場券を買ってバスに乗れたのは、なんと6時過ぎ。

もうだめだー
間に合うわけないよなー

でも、マチュピチュ内でも競歩。
(入口からワイナピチュの登山口までけっこう遠い)



↑遺跡の間に鳥ちゃん発見~ しかしそんなことやってる場合じゃない


うぎゃー
超人並んでるんですけどー





絶対200人以上いる。

前から係の人が人数をチェックしに来た。

どうやら10時からの人も並んでるらしい。
いけるか?どうだ?



↑よっしゃあああああ!!!







ペルーのたび 8。

2008-09-29 | 616


「ペルーのたび 7。」の記事が途中で切れてました。

ので、追加してあります。
すんません。

週末は東京に行って、いつもの友達と遊んでました。
とっても楽しかったですが、
帰りの新幹線(めずらしくバスじゃない)でDS(ゲーム)をちょっとしたら、
すっかり乗り物酔いしてしまい、

乗り換えの駅でも帰宅してからも吐きました。最悪。

もうやりません、新幹線でDS。


というわけで、5日目の旅行記へ突入!



↑朝ごはんも味わえないまま



↑なぜかパンはおいしく感じるのであった


ホテルを出て、オリャンタイタンボの駅へ。
観光列車「ビスタドーム」で、
マチュピチュのふもと町、アグアス・カリエンテスに向かいます。





窓が天井部分まであって、開放的な観光列車。



↑列車内で出る軽食


このあたりから、頭に嫌な重さは残るものの次第に体調も回復。
でも油断は禁物なので、なんだかはしゃげない。

でも到着!
ここからマチュピチュまではバスで20分くらい?(適当)
でも、アグアス・カリエンテスの町ったら…

まるで温泉地!



↑ ね?


ホテルまで歩く途中(坂道が多い)、
目につくのは、レストランのテーブルクロスの鮮やかさ。
伝統的な織物をテーブルクロスとして使ってるんだけど、
これがやっぱり素敵。









↑ホテルもなかなか


ここからマチュピチュまではバスが何台も出ていて、
そのバスに乗るか歩いて行くかしか方法はないようだ。

もうこの頃には体調もかなり復活。

なんてったって、マチュピチュだもん。





念願のマチュピチュ!




※おっきくなります




※おっきくなります


もう大感動。
あの感動は言葉ではなんとも言い表せないです。

ただ、すごい。
圧巻、荘厳、感動。
青い空と白い雲と山々の深い緑、

合成みたい!

これが、天空の都市、マチュピチュかー!!!


あまりの感動に浮かれきってしまい、
まきんこと「世界不思議発見ごっこ」を何度もやってしまう。
歩き出しながら「さてここで問題です、チャラララチャラララ~♪」
とか言ってしまう。


遺跡の写真ならいくらでもネットで見れるので、
ここでは数点にします。



↑太陽の神殿


東の地平線が見下ろせる崖の上にある太陽の神殿は、
太陽を観測し、夏至と冬至を知るために作られたとされています。
マチュピチュには、この他にもいくつかの天体観測施設があるようですね。

文字を持たないインカ文明、
多すぎる謎がその神秘性を相当増していると思います。



↑インティワタナ インカ語で「太陽をつなぎとめる石」


現代では日時計だという解釈がされているらしいです。
高くて見晴らしがいいので、
生贄を捧げて太陽神を祭った場所ともされていますが。
この石からは太陽のパワーが出ているらしく、
あんまりみんなが触るので、ロープが張られています。
ので、今は手を掲げるだけ。
私は持っていたパワーストーンも掲げてみました。

約3時間半の観光。

ペルー在住のガイドさん、坂口さんの解説が冴えわたった結果。
「こんなにしゃべるガイドさん、初めて見た」
添乗員さん談。

あー、ゆっくり寝転がったりして、
瞑想でもしていたい気分。
もっと満喫したい。

明日しよう。

晩ごはんまで町散策に出かける。



↑上から見るとこんな感じのお土産街



↑下はこんな感じ


この町の住民の8割はお土産屋さんなんじゃないだろうかという多さ。
あと2割はレストランかホテル。
でもそんなわけないか。



↑かわゆい子犬発見 アンド妹


かわいいなあかわいいなあと言っていたら、
子どもたちが抱っこさせてくれた。

おもちゃのベビーカーに乗せられて、おとなしく運ばれて行った子犬。
毛がぼさぼさで汚れた子犬。
たくましく生きていくんだよ。
きっと日本の捨てられた子犬よりは幸せなんだから。





あまりにもかわいくてつい購入してしまったペルージャージ。

脇にミシンのぐしゃぐしゃの縫い目があって、
だから安くしてよーと交渉したら、
「ノープロブレム」だってホラ穴は開いてないし!だって。
5ドルほど安くしてくれたけど。

ここの人たちは何かというと、
「ノープロブレム」。
そして値切ったり買うのやめようとすると、
「プリーズ、フォーマイベイビー」
と赤ちゃんを出してくる。
でも憎めない。
なんでだろうなー。



↑晩ごはんのスープ このプチプチがおいしい



↑お肉にフルーツソース


ペルーのゴハンは基本的にとてもおいしかったけど、
ここのだけはなんだかイマイチだったなー。



↑虫さされ


マチュピチュ観光中、手の甲から血が出ていて、
「あーケガしたー」
って言ってたら、添乗員さんが、
「それ、虫ですね」
と冷静に教えてくれた。

かゆくもなんともない。
血まめみたい。

「きもい~」
と言っていた妹とまきんこも、その後の町歩きで刺されていた。

ざまあみろー 仲間だ仲間~

私はほとんどかゆみはなかったけど、
他の2人は後にひどいかゆみに悩まされるのでした。
特にまきんこ。
顔を何カ所も刺されてた。
今度はこっちが「きもい」と言う番。ふはははは。


ちなみに豆知識。
海外対応機種だった私の携帯、
マチュピチュで電波3本!

うちの台所よりいい電波きてるじゃないの。

どうなってるんだ、うちの台所。