チョッパーのこと。

甲斐犬とテリアのmix チョッパーの日々。

人間。

2009-09-26 | チョッパー中継


こないだテレビの特集で犬についてやってた。
3日にわたってやってたらしいんだけど、
1日目は知らず。
2日目は深夜営業のペットショップがやってたって話。
3日目はうっかり1人で見てしまった…。

連れてこられた犬たちが、
ガス室に入れられて死んでしまうまできっちり映されていたから
正直「これは見れない」と思ったけど、
1度はきちんと目をそらさずに見ないとと思い直し

たんだけど。

ショッキングだったなあ。

ぐいぐいとガス室に追い込まれていく犬たち
窓からこっちを見つめる犬たち
断末魔の叫びをあげる犬たち
動かなくなった犬たち
まだかすかに痙攣している犬たち

最後、
耳ふさいじゃったよね。

犬の言葉がわからなくてこの時は本当に良かったと思ったくらい。

叫んでたんだろうな呼んでたんだろうな

自分を捨てた飼い主の名前。

野良だった子たちはおかあさんとかおとうさんとか。

助けてとか

苦しいよとか


どうして人間は滅ばないんだろう?
これで神様なんているって言えるのかな?

前に、友達のブログで、
その子が信頼している霊能力者みたいなスピリチュアル系の人のHPがあって、
その人が、
「虐待されたり実験に使われたりする動物たちも、
意味があって今世はそう生まれてきた」
みたいなことを言ってて、
すごく頭にきたことを思い出した。

前世で悪行の限りを尽くしたんだとしても、
今世で苦しむことに意味なんてあるんだろうか。

ガス室で人間に殺されるために生まれてくる意味って何だ。

人間って何だろう。

「いつも悪いねえ」と言って笑いながら、
子犬たちを段ボールに詰めて持ってきたじいさんがいた。
手数料の2千円を渡していた。
小学生くらいの孫娘を連れてきていた。
あの女の子はどういう大人に育つんだろう。
将来犬を飼うんだろうか。

お腹に両手で抱えられるくらいの腫瘍ができた犬もいた。
目は半開きで絞り出すように息をしていた。
「こんなになっちゃったから」ということで連れてこられていた。

どうしてだろう。

そういう人も人の親で、
「命は大切にしなさい」
とかって教えているんだろうな。
そういう人も誰かに愛されて、
ドラマに涙してたりするんだろうな。

私はチョッパーの命しか守れないから、
偉そうに言うことはできないけど、

でも知らない人には知っておいて欲しいと思う。

ペットショップで売られているかわいい犬や猫の親たちが、
健康で愛されて育っているとは限らない。

現に里親募集に出ているブリーダー放棄犬の中には、
病気になっても治療されず、
悪辣な環境にいたことが容易に想像できる子たちがたくさんいる。
(もちろん素晴らしいブリーダーさんだって沢山いるけど。)


チョッパーをものすごくかわいがってくれながら、
「野良犬がうろついてて、汚いし怖いから、
早く保健所が連れて行ってくれないと困る」
って言う人もいる。

犬は人間じゃない。

でも人間のが偉いわけじゃない。

大人になって思うこと。
学校でそういうこと教えて欲しかった。
うちの親は教えてくれなかった。

自分にできることは何だろう

そういう気持ちを持たせてくれたチョッパーに感謝。