あれから３年
あの日チョッパーは出勤日で、
あの時間飼い主はチョッパーと休憩時間のお散歩をしていました。
全く揺れを感じないまま
事務所に戻ってから地震があったことを知り
ネットのニュースで
大津波の映像を見たのでした
これが今現実に日本で起きている出来事なのか？
俄かにはとても信じることのできない光景に
そこにいた全員が言葉を失いました
多くの犠牲者と共に
多くの動物たちも津波に飲み込まれました
その後も
原発事故により
置いて行かれたまま
飼い主の帰りを待ちながら
息絶えてしまった子たち
ボロボロのガリガリになっても
必死で待ち続ける子たち
きっと今も
私はなんて幸せなんだろう
毎日ごはんを食べられて布団で寝られて
チョッパーが横にいる
それなのに、
日々何かと腹も立ち
不平不満が絶えない
忘れてはいけないし
備えないといけない
思いついた時にだけやっても、と言われても
やらないよりやったほうが絶対いいと思う
チョッパー地方は海沿いの小さな町です
面している海は湾なのですが
想定されている津波がきたら
飼い主の家は飲み込まれます
できることをやらないと
もしもの時のことをきちんと考えておかないと
こういう時、
チョッパーとの散歩は役に立っている気がします
どこに逃げればいいか
どこから逃げればいいか
どうしたらチョッパーを守れるか
でも
いざという時、
本当に私は君を守れるんだろうか
無防備にすやすや眠るチョッパーを見て考えます
大したことはできないけど
何でもない日常をもっとちゃんと生きて
自分にできることを言い訳せずにやっていきたいと思います