友達と2人でブリスベンに旅行をした時、クラスメイトだったスイス人の男友達2人に遭遇した。
しかも同じ宿。
そしてある日、パブ(日本でいうバー?飲み屋?)に行く前に、彼らの部屋に招かれた。
もちろん、変な意味ではなくてね。
安宿なので、6人部屋、男ばっか。
日本人の子も1人いた。
中にはイギリス人もいて、スイス人の友達も含めて、
英語ベラベラ。
そんな中に放り込まれた日本人女子2人。
話題は、
「世界の語学について」。
スイス人の友達は、じっくり聞くと文法とか間違ってんだけど、会話となるとちゃんとできてるからいやだ。
こちとら内容を理解するのに必死。
時々意見を求められるので、聞き逃せない。
雑談だというのに、こうなるともう、ちょっとしたリスニングテスト。
そして恐れていたことが。
なんと話題が中国語、日本語に!
さらにスイス人が、
「彼女は大学時代、中国語を2年勉強していたんだって」
なんつー絶妙なパスを!
一気に私は舞台の真ん中に!
「え、えと…勉強したというか、”私は日本人です”が唯一覚えているフレーズだし…」という私の言葉はかき消され、次々と質問攻めに遭う。
「漢字は共通のものだから、日本人にとって中国語は簡単じゃないの?」
「日本では6年も英語を勉強するのに、なぜ話せないの?」
などなど。
誰も助けてはくれないし、「わからない」じゃ~許してもらえない。
無いに等しい引き出しを全開にして、すみっこの塵のような知識をかき出しても、そこには”英語で語る”という二重苦が!
他の日本人は、もう視線すら合わせてくれない!
ひ~
言いたいことがうまく言えないと黙り込んでしまうのが日本人だけど、このように黙ることが許されないこともある。
荒療治だけど、いい経験させてもらったよ…。
新しい単語を覚えたとかじゃないけど、こういうので「度胸」を学べる。
「黙っていれば誰かが何か言ってくれる。どうにかなる」なんつーのは、実践では通用しないのが痛い。
ちなみに日本人は文法が得意なので(ヨーロピアン達が苦手だということもある)、レベルチェックで上のクラスに入れられることが多く、よく会話の授業で死にかけになる。
逆にヨーロピアンは、ベラベラしゃべれるくせに、アルファベットが順番どおりに書けないということも珍しくない。
単語も熟語も文法も無茶苦茶。
未だに、ヨーロピアンの友達からのメールは、解読不可能なことがある。
ははは。